さらなる発展を遂げる新時代の中露関係

 

 

習近平国家主席は6月5日から7日までロシアを公式訪問し、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムに出席する。この訪問は両国関係の発展における一里塚としての意義を持つものだ。

本年は中露国交樹立70周年であり、70年間の練磨と試練を経て、中露関係は日に日に安定し、成熟したものとなっている。中露両国は1996年に戦略的協力パートナーシップを打ち立て、2001年には中露善隣友好協力条約を締結し、2014年には両国関係を包括的戦略的協力パートナーシップに格上げしている。両国トップの戦略的なリーダーシップと指導の下、双方はいずれも両国関係を外交上の優先事項として互いに認識し、両国は多層的かつ幅広い分野での交流および協力制度を作り上げ、双方の核心的利益に関わる問題では互いに揺るぎなく支持している。習近平主席は、70年に渡って両国関係は風雨に阻まれず、磨き上げられながら前へと進み、相互信頼の程度が最も高く、協力水準が最も高く、戦略価値が最も高い大国関係になっていると指摘している。またプーチン大統領は、現在の露中の包括的戦略的協力パートナーシップは史上最も良好な水準に達しており、国家間関係の模範になっていると表明している。

実務協力は急速な発展段階に入っている。昨年、中露双方の貿易額は27.1%増加して史上最高の1070億6000万ドルに達し、中国の十大貿易パートナーの中で最も高い伸びを示している。近年、中露は石油、天然ガス、原子力エネルギー、大型旅客機などの分野におけるプロジェクトで着実に協力を進めており、通信、ビッグデータ、交通物流などの分野の協力は目覚しい進歩をみせた。それと同時に、中露双方は積極的にデジタル経済、中小企業、ハイテク技術、極東開発、北極開発においてより多くの成長分野を育てるべく積極的に模索している。

両国は「一帯一路」においても手を携えて共に構築を進めている。2015年に中露が「シルクロード経済ベルト構築とユーラシア経済連合(EEU)構築の連係協力に関する共同声明」を発表して以来、両国の相互連結での協力は日増しに密接なものとなっている。ハード面では両国初となる国境を跨ぐ鉄道橋と幹線道路橋、「濱海1号」「濱海2号」国際交通回廊、中蒙露経済回廊などのインフラプロジェクトが着実に進められている。さらに中露の多くの都市を結ぶ直行便が開通し、中国の三大通信会社が揃ってロシア市場に参入し、広く業務展開している。一方、ソフト面で両国は貿易、投資、経済協力のさまざまな制度の連係を推し進め、相互に適応させ、さらに関連する統一ルールを制定した。

中露は国際上のさまざまな事で相互に支持している。現在、世界は百年来の大波乱に直面しており、複雑に入り組んだ国際情勢に対して、国連安全保障理事会の常任理事国、また主要な新興市場国として、中露は旗幟を鮮明にして一国主義と保護主義に反対し、国連を中心とする国際体制と国際法を基礎とする国際秩序を揺るぎなく維持し、世界の平和と発展のための支えとなっている。両国は共同で上海協力機構(SCO)創設を推し進め、BRICSなどの協力制度を打ち立て、国連やG20、BRICS、APEC、SCOなどといった多国間の枠組みの中で効果的に協調し、世界のさまざまな問題に力を合わせて対応している。このように国際関係の民主化、多極化を推進し、世界により多くの安定をもたらし、人類運命共同体の構築に貢献しているのだ。

「北京週報日本語版」201965

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