世界の幸せを深めて共同繁栄を促進する

 

1127日、習近平国家主席はスペイン、アルゼンチン、パナマ、ポルトガルへと出発した。各国を公式訪問し、またアルゼンチンのブエノスアイレスで開催される主要20カ国地域(G20)第13回サミットに出席するためだ。

習主席の今年の外遊の道のりを見ると、「一帯一路」(「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」)が重要な内容となっている。中国はアラブ首長国連邦と「一帯一路」共同構築の了解覚書に調印し、セネガルとルワンダと「一帯一路」共同構築の了解覚書に調印し、モーリシャスと「一帯一路」協定の早期調印について合意にいたった。中国とロシアは「一帯一路」共同構築とユーラシア経済連合との連携の展開を深め続けるだろう。中国は国交のある太平洋の島国と「一帯一路」共同構築の協力文書に調印し、ブルネイと「一帯一路」共同構築の協力計画など政府間協定に調印し、フィリピンと「一帯一路」共同構築の協力了解覚書に調印した。中東、アフリカ、北東アジアから太平洋の島国、東南アジアの隣国まで、「一帯一路」の総設計者として、習主席は自ら力を入れて推進し、「一帯一路」を理念から行動に移し、点から線へ、そして面へと、広大な大陸に根を張らせた。

スペイン国王のフェリペ6世は、「一帯一路」イニシアティブはグローバル経済の促進に重要な推進力を生み出すとし、スペインは積極的に「一帯一路」の枠組みの下でインフラ、エネルギーなどの分野における協力へ参加する意欲があると示した。アルゼンチンのマクリ大統領は「一帯一路」イニシアティブはアルゼンチンと世界の相互連結に更に多くの機会を作り出すと表明した。パナマのバレラ大統領は自国特有の地理的優位性を利用して積極的に21世紀海のシルクロード構築に参加し、共に「一帯一路」協力を中南米にまで伸ばし世界の相互連結の促進に貢献したいと述べた。ポルトガルのレベロソウザ大統領は中国と共にポルトガルが21世紀海のシルクロードの都市になれるよう最大の努力を行いたいとした。習主席のこの度の外遊は「一帯一路」共同構築に新たな局面を切り開くだろう。

今年はちょうどG20サミットのスタートから10周年だ。経済グローバル化が波乱に見舞われ、多国間主義と自由貿易体制が打撃を受け、世界経済が直面するリスクと試練が激化しているという背景の下、ブエノスアイレスサミットは広い注目を集めている。先日行われたアジア太平洋経済協力(APEC)第26回非公式首脳会議の期間、開放協力共同発展を提唱した中国の主張は各方面から強い共感を得た。歴史の分岐点に立っている今、どのようにすれば世界の大勢を見極め、経済の脈動を把握し、将来の方向を明確にし、時代の命題に回答できるのだろうか。中国がG20の場で多角的貿易体制を支持するという時代の強い声を引き続き発し、国際社会と共に開放型の世界経済構築を推進することを人々は期待している。

協力のスペースを拡張し、中国と世界の互恵ウィンウィンを推進し、グローバル経済ガバナンスを整備し国際秩序とルールを維持する――習主席の外遊の足跡を追うと、中国が自身の発展により世界各国の共同発展の道義と大志を後押ししていることを世界は感じ続けられるだろう。

 

「北京週報日本語版」20181129

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