中国対外開放40年の歩みが示す3つの啓示

 

1回中国国際輸入博覧会が115日、上海市青浦区で開幕した。130以上の国から3000社余りの企業が多くの製品やサービスを出展し、光に溢れた中国開放の未来像を描き出している。

歴史的な観点から見ると、中国の対外開放から40年、現在はここ100年余りで中国と世界の相互交流が最も活発な時期にある。中国は世界第2の経済大国となっただけでなく、世界平和と発展を支える重要な役目を担うようになった。この成功の歩みを振り返ると、3つの重要な啓示が見られる。

1の啓示は「融合」だ。中国の開放の歩みと、中国と西側諸国の関係改善が足並みを揃えてスタートしたことは偶然ではない。中国は門戸を開き、西側の資金技術管理モデルを取り入れる。それと同時に、海外に視察団や留学生を送り出し、世界の国家統治社会発展科学の進歩に関する先進的な理念を持ち帰らせる。学習参考吸収革新、中国は臆することなく教えを乞い、時間を無駄にせずに、経済グローバル化の流れに加わり、堅実な時代の歩みを進めてきた。

高く評価されるべきは、中国が世界との相互交流融合を進めるなかで、自国の発展の道筋と伝統文化の独立性を維持していることだ。新自由主義の実験が東欧ラテンアメリカアフリカで頓挫するなか、中国の改革開放が成功した原因を多くの人々が探究している。ロシア国立研究大学経済高等学院東方学教研室のアレクセイマスロフ主任は、「中国は西側から自国に有利なものを取り入れ参考にすると同時に、経済上の独立性を維持している」とし、「中国人は自身に残された財産を放棄せずに、それを大いに発揚している」と指摘した。

2の啓示は「不動の力」だ。中国対外開放40年の歴史で、国際情勢は終始穏やかに推移してきたわけではなく、中国と外国の関係も順調だったわけでもない。冷戦終結と「9·11テロ」、アジア金融危機と世界金融危機の大きな危機に直面してきたが、中国は一貫して平和と発展を時代のテーマとして掲げ、自主独立の平和的外交政策を堅持、改革開放路線を「避けて通れない道」としてきた。

世界の政治でポピュリズムや保護主義などが台頭し、米国が引き起こした大規模な経済貿易摩擦が人心を揺さぶるなか、中国はこれまで通りのペースで改革開放の取組を推進、人類運命共同体構築の旗印を掲げ、世界の発展と協力のプロセスを推し進めている。国際輸入博覧会の開催は、中国の開放拡大の決意を示すとともに、中国が世界各国のために国際貿易協力プラットフォームを作る意志を示すものだ。これはまさに、中国の開放協力の志が変わっていないことを示す生きた証拠だ。

3の啓示は「責務を負う」ことだ。フランスの著名中国学者デイビットゴセット氏はかつて、「開放は中国を世界に理解させるだけでなく、中国が世界に影響を与える過程でもある」と語った。中国が負う責務が重くなるのに伴い、中国は益々積極的に国際対話と協力に関わり、より公正で合理的な新たな国際秩序の構築を推進、「一帯一路」やAIIBなど一連の公共財を以て世界に寄与してきた。

歴史の進歩と共に前進し、時代の発展の流れの中で発展する。中国国際輸入博覧会の開幕に伴い、新時代の中国と世界の関係は歴史に新たな素晴らしい1ページを刻むに違いない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2018115

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