
最近中国では、「閲読空間」と呼ばれる、読書スペースが広く設けられた新しい書店の形がはやっている。
「黙墨書房」は合肥市経済開発区初の「閲読空間」だ。蔵書数は25000冊、本のジャンルは300種類に上り、敷地面積は1055平方メートルという広さを誇る。
一般的な書店と比べ、「黙墨書斎」には休憩と読書ができるスペースがより広く設けられている。読書や創作活動ができるように、開放的な長テーブルが使われ、背もたれのある椅子やカウチソファがくつろぎながら読書できる雰囲気をつくり出している。そして、隅での読書が好きな人のために、本棚の間にベンチチェアも置かれている。
また、本棚間のスペースによってそれぞれ異なる空間がつくり出されており、子ども、学生、若者、中高年など、各世代がこの空間内でそれぞれうまく調和している。歴史、心理学、経済学、企業管理、古典名作、現代小説、詩歌散文、参考書、児童文学、手作り体験コーナーなど各スペースによって違った雰囲気があり、特に低年齢児童に向けの児童文学と手作り体験コーナーの2つは人気が高い。
関係者によると、5月末までに合肥市には80カ所の「閲読空間」があるという。今年、政府はさらに30カ所増やし、計110カ所に達する見込みだ。引き続き読書文化を推進し、市民の暮らしを豊かにしていく。


人民中国インターネット版 2019年8月5日