安徽省合肥市ハイテク産業開発区の科大国盾量子テクノロジーパークではこのほど、科学研究スタッフが間もなく公開となる1000量子ビット級の次世代超電導量子コンピューターコントロールシステムのデバッグ作業に精を出しており、何名ものエンジニアが超電導量子コンピューターコントロールシステムの前でノートパソコンを手に、同システムが量子コンピューター内の量子ビットを正確に制御し、マイクロ波信号を読み取れるかどうかを注意深く観察している。
「一世代前の製品に比べ、この次世代設備の集積度はおよそ10倍向上しており、現在中国国内で最も小型かつ性能が優れたコントロールシステムです」と、科大国盾量子技術股份有限公司(以下、国盾量子)の技術専門家である李東東博士は語る。
近年、合肥市ハイテク産業開発区は中国科学技術大学と国家実験室の支援の下、量子通信や量子計算、量子精密測量などの分野において、科学研究成果のインキュベートと実用化を中心とし、コア技術の研究開発によってブレークスルーを成し遂げ、産業の集中発展を推し進めることで量子テクノロジーの成果が現地に根差し、結果を生み出すよう後押しを加速させており、「量子科学」と「量子産業」という二つの優位性の構築に全力で努めている。
2020年11月、合肥市は「合肥市量子データ産業発展計画(2020ー2030年)」を発表した。また、合肥市ハイテク産業開発区管理委員会は「合肥市ハイテク産業開発区における今後の産業発展計画」を制定し、「世界の量子センター」の構築という戦略的目標に狙いを定め、量子データを中心とし、世界の量子テクノロジーのイノベーションと産業発展のモデル地区をつくり上げている。
国盾量子の応勇董事長は、「合肥市とハイテク産業開発区はイノベーション企業に手厚い支援を行っており、企業の研究開発やイノベーション、人材の育成や確保のための優れた環境を生み出しています」と語った。