さらなる改革深化と開放拡大 習近平主席が方針を明確に

 

習近平国家主席は5日午前、第1回中国国際輸入博覧会開幕式に出席し、基調演説をした。習主席は演説で、さらなる対外開放に関する措置を打ち出した。

(1)住民所得を高め、消費の高度化を促進。中国は国内消費高度化の趨勢に順応し、より積極的効果的な政策措置を講じて、住民所得の増加、消費能力の増強を促進し、中高級消費の新たな成長源を育成する。

(2)関税のさらなる引き下げ。中国は関税をさらに引き下げ、通関の円滑化を進め、輸入段階の制度的コストを削減し、クロスボーダーEC取引など新興業態の新モデルの発展を加速する。

(3)輸入博覧会の運営をより良くする。中国国際博覧会は毎年開催していくだけでなく、その水準と効果と運営をより良くしていく必要がある。

(4)外資の参入制限の緩和。中国は段階的に金融業の開放を拡大し、引き続きサービス業の開放を推進し、農業、採鉱業、製造業の開放を深め、通信、教育、医療、文化分野の開放プロセスを加速する。特に外国投資家が注目し、国内市場の不足分が比較的大きい教育や医療の分野でも外資の出資比率制限を緩和する。今後15年で中国の物品輸入額は30兆ドル、サービス輸入額は10兆ドルを超える見通しだ。

(5)法規を整備して外資の投資を保障。中国は外資投資法規を取りまとめ、オープンで透明な外国関連の法律システムを整備し、参入前内国民待遇とネガティブリストの管理制度を全面的に踏み込んで実施する。

(6)知的財産権の保護に懲罰的賠償制度を導入。中国は外資系企業の合法的権益を保護し、知的財産権の侵害を始めとする外資系企業の合法的権益を侵害する行為を法にのっとり断固として処罰し、知的財産権の審査の質と効率を高め、懲罰的賠償制度を導入し、違法行為のコストを著しく高める。

(7)海南自由貿易港建設の推進。中国は海南の段階的な自由貿易港建設の政策と制度の提起を急いで研究し、中国の特色ある自由貿易港の模索を加速する。

(8)多角的自由貿易協定交渉を推進。中国は域内包括的経済連携(RCEP)の早期妥結を推進し、中国EU投資協定交渉の推進を加速し、中日韓自由貿易協定交渉を加速したい。

(9)北京サミットの「8大行動」を真剣に実行に移す。中国は2018年の中国アフリカ協力フォーラム北京サミットで提起した「8大行動」を真剣に実行に移す。

(10)開放における上海等の重要な役割を3つの措置でより良く発揮。中国上海自由貿易試験区の区域を増設。上海証券取引所に科学技術イノベーション企業向け市場を設け、登録制を試行する。長江デルタ地域の統合的発展及び国家戦略への格上げを支持する。

 

 

 

 

「人民網日本語版」2018115

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850