習近平主席「中国は互恵・ウィンウィンの開放戦略を揺るぎなく実行」

 

 

第1回中国国際輸入博覧会が11月5日午前に上海市の国家会議展示センターで開幕した。習近平国家主席が開幕式に出席し基調演説を行った。

習主席は演説で次のように述べた。「中国国際輸入博覧会は輸入をテーマにした世界初の国家レベルの展示会であり、国際貿易発展史上における初めての実践だ。中国国際輸入博覧会の開催は、中国が新たな高水準の対外開放を促進する重大な決定であり、積極的に世界に市場を開放する重大な措置である。これは中国が多角的貿易体制を支持し自由貿易の発展を推進するという一貫した立場を表し、中国が開放型の世界経済の構築を推進し経済グローバル化を支持する実際の行動である」。

また対外開放の拡大に関して、次のように表明した。「中国は互恵ウィンウィンの開放戦略を揺るぎなく実行し、高水準の貿易および投資の自由化円滑化政策を実行する。開放のさらなる拡大のために、中国は以下の点をより強力に推し進める。1点目は、輸入の潜在力を引き出すこと。中国は関税をさらに引き下げ、通関の円滑化レベルを引き上げ、国際電子商取引などの新業態新モデルの発展を加速させる。2点目は、引き続き市場参入基準を緩和すること。中国はすでに外資の参入ネガティブリストをますます簡素化させており、投資制限措置を削減し、投資の自由化レベルを高めた。中国は現在着実に金融業の開放を拡大させており、また特に教育、医療などの分野においても外資の持株制限を緩和している。今後15年で、中国は商品およびサービスをそれぞれ30兆ドルと10兆ドル以上輸入する見通しだ。3点目は、世界で一流のビジネス環境を創造すること。中国は外資に関する法規の発表を加速させ、開かれた透明な渉外法律システムを完全なものにする。外資系企業の合法的な権益を保護し、これらへの侵害、特に知的財産権への侵害を断固として法に基づき処罰する。4点目は、対外開放の新たな高地を建設すること。海南省でステップごとに段階を分け自由貿易港を建設する政策と制度システムを急いで検討し提起する。中国の特色ある自由貿易港の建設におけるプロセスの模索を加速させる。5点目は、多国間および二国間協力のさらなる発展を推進すること。中国は、断固として世界貿易機関(WTO)ルールを遵守し、多角的貿易体制を共に守ると一貫して主張している。中国は一日も早く地域の包括的経済パートナーシップ協定を結ぶことを望んでおり、中欧投資協定の交渉の推進と中日韓自由貿易区(FTA)の交渉プロセスを加速させる」。

 

「北京週報日本語版」2018115

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