段非平=文 沈暁寧=写真
「実を言うと私のしている仕事はそんなに立派なものではなく、ただ私のできる限りのことで故郷の人々を助けているに過ぎません。私は農村出身で、貧困も経験しており、農村のつらさも大変さもよく知っています」。自らが貧困者救済の仕事において得た成果について、若い1990年代生まれの全国人民代表大会(全人代)代表で、貴州省赤水市大同鎮民族村村民の楊昌芹さんはちょっときまり悪そうに語った。
家が貧しかったために、楊さんは中学卒業後出稼ぎに行き、後に竹細工技術を学ぶために赤水市に派遣され、貴州省級無形文化遺産の「赤水の竹細工」との縁が生まれた。自らのたゆまぬ努力により、楊さんは「赤水の竹細工」の伝承者となり、彼女はこの伝統工芸を現代的にアレンジし、普通の竹細工をハイクラスの観光みやげ品とした。今では楊さんは自らの竹細工会社を設立し、年間売上高は300万元余りに達する。故郷の人々が共に豊かになるように導くため、楊さんはボランティアで竹細工教室を開き、千人近い貧困村民がここで竹細工技術を学んだ。学んだ技術により、多くの貧困村民が生活困難から脱し、生活はどんどん良くなり、赤水市の80万ムー(約5万3000㌶)の竹林もまた、有効活用されるようになった。
初めて全人代代表に当選し、楊さんは感激を隠すことができなかったが、彼女はまた、自分の責任の重さをもひしひしと感じた。「私はわれわれの村の経験をより多くの人に紹介すべきで、少数民族の人々を貧困から脱出させ、豊かになるのを助けるには、現地の民族文化や特色ある資源を深く掘り起こす必要があり、そうすることは直接お金で彼らを助けるよりも、はるかに意義のあることとなります」と彼女は語った。
今回、全人代に参加するにあたって、楊さんは自らの竹細工作品を携えてきた。彼女は記者に、「私はより多くの人に赤水の竹細工を知ってほしいと思ったのです。ほとんどの人の竹細工に対する理解はずっと伝統的農具や日用品という段階にとどまっていますが、これは実はとても美しく、芸術的価値のあるものになり得るのです」と説明してくれた。

今後、楊さんは、竹細工や民宿、竹細工訓練・体験教室などを一つにし、多くの人々にこの技術によって貧困を脱し、豊かになってもらいたいと願っている。
人民中国インターネット版 2018年3月11日