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韓方明委員:今年は対韓経験を対日活動に生かす

 

王焱=文

去年の両会は中韓関係が冷え切った時期に開催され、『人民中国』の記者は中国人民政治協商会議(全国政協)外事委員会副主任、察哈爾(チャハル)学会会長の韓方明全国政協委員にその問題についてインタビューをした。今年は公共外交のテーマであらためて韓委員にお話を伺った。

大国外交とは全方位的な外交のこと

今年の政府活動報告で李克強国務院総理は次のように指摘した。「過去 5年、中国の特色ある大国外交が全面的に推し進められた。全方位外交の配置を踏み込んで進めた」。これに対し韓委員は次のように述べた。「大国外交とは全方位的な外交です。大国外交は政府間外交だけに留まらず、公共外交も含まれます。政府活動報告に出た『外国との人的文化的交流を深める』はまさに公共外交が最も得意とする分野です。民間の人的・文化的交流を通じて、世界の人々に『中国の物語』を語り、真実の、立体的かつ全面的な中国を見せなければなりません」

韓委員から見て、自身が長年従事してきたシンクタンク交流こそ公共外交の重要な形の一つだ。韓委員は次のように紹介した。「われわれチャハル学会は非政府組織の外交・国際関係のシンクタンクです。長期にわたって公共外交と対立仲裁の研究と実践に力を注ぎ、外国との友好関係の健全な発展のために積極的に有益な数々の活動を行ってきました

シンクタンク交流が確実な効果を発揮

韓委員は、去年の冷え切った中韓関係で、チャハル学会がシンクタンク交流の方法で政府機関では果たすのが難しい役割を果たし、中韓関係推進のために積極的な役割を演じたと紹介した。「われわれは去年、韓国と重点的に交流しました。1年間で私は12回、ほぼ毎月韓国へ行きました。韓国のシンクタンクと交流したほか、われわれは韓国の政界人士、政府部門、民間団体など各方面で広範かつ深い接触を行いました。人々の往来が増えると理解も深まり、双方すでに隠し事がなくなったということができます。われわれは積極的に現地の大使館の業務に協力し、政府外交に有益なサポートを果たし、関係部門の信頼を得ました」

チャハル学会の貢献は韓国側にも認められた。今年227日、駐中国大使館で行われた勲章授与式で盧英敏駐中国韓国大使は文在寅大統領に代わって韓委員に外交貢献勲章を授与し、「韓中関係が特定の事件によって困難を経験した状況の中で、両国関係の発展を推し進めるために多大な努力を払った」と感謝を述べた。韓委員は12年ぶりにこの勲章を授与された中国人だといわれている。

対韓公共外交における成功経験をまとめる際、韓委員は次のように述べた。「根本的な原則と最低ラインに背かない前提の下、チャハル学会は非政府組織として問題を処理する方法がより柔軟で、決断もより迅速でした。交流の中でわれわれは説教を述べるという姿勢を取らず、終始正能量(プラスエネルギー)を広め、不一致を防止解消し、相手の立場に立ってお互いのことを考え、誠実に交流することを堅持しました。それによって、胸襟を開いて、中韓関係を共に発展させたいと思っている多くの友人をつくれたのです」

 

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