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新型政党制度の中国プラン

江偉=文

 今年の「両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)」期間中、習近平総書記は中国人民政治協商会議(全国政協)第13期全国委員会第1回会議に参加した中国民主同盟、致公党、無党派人士、中華全国帰国華僑連合会委員と会見した際、中国共産党が指導する多党協力と政治協商制度を確固不動なものとしてうち固めて発展させ、多党協力の独特な強みを発揮し、社会主義民主政治の発展のために積極的に提言や献策を行い、広範に心と力を集めねばならないと強調した。

 中国は69年近い艱難辛苦に満ちた建設と改革実践を経てきたが、この過程でとうとう他国とは異なる政党制度を探り当てた。それはすなわち共産党の指導による多党派協力、共産党の執政、多党派の参政である。この政党制度は中国の土地で生まれ育ったもので、鮮明な中国的特色をもつ。新型政党制度の前提は共産党の指導であり、その目標は団結・協力、相互融合とウインウインである。各民主党派は中国共産党に異を唱え、反対する党ではなく、友の党、あるいは参政する党である。この政党制度は世界の文明成果を取り入れたもので、民主的内容に富むものだ。新型政党制度は民主的意思を尊重し、民主的政策決定アジェンダを貫徹するものだ。中国の重大な政務方針とは、ある政党の言うがままではなく、憲法によって授けられた権利のもとで国事を共に話し合い、共に議論するもので、共産党と各民主党派は共に国家の大切な事柄について民主的協議や合理的な政策決定をし、大衆の意思を一つに固めて中華民族の未来を計画するものであり、心を一つにして国の事柄をしっかりと行うものである。中国の新型政治制度は複数の党が政権をたらいまわしにし、悪性競争の結果が起きる政治的動揺を避けることができ、また一党独断で民主が不十分なことによる種々の弊害をも避けることができる。

 新中国の発展の歴史と成果は、こうした政治制度の理論と実践の結合が、最も広範な人民の根本的利益と中国の各民族・各界の根本的利益を最も正しく、広範に、持続して代表し、最も効果的に実現することができるものであるということを、十分に説明している。

 中国は一種の合理的な政策決定メカニズムである協商民主を選択した。民主には二種類があり、一つは選挙民主で、もう一つは協商民主である。中国は人口が多く、政策決定には効率や合理性を必要とする。政治協商は制度を尊び、手順を尊重する。党派ごとに諸説が紛糾し社会的断絶を生み出すことを避けるものだ。政治協商は天下を公とし、異なる性質のものを併せ持ち、小異を残して大同を求めるもので、人類の政治文明に対する重大な貢献である。

 共産党の指導による多党協力と政治協商制度は中国共産党の独創であり、これは中国のこの大地に根ざしたもので、人類の政治進歩の成果のたまものであり、これは従来の政党交替という旧い方式を超越し、全人類の視野を新たにし、全世界に中国の政党政治における最新成果を示し、世界の政治的実践の発展の中で、輝かしい成果を示すものである。新型政党制度は人類の民主的で調和のとれた素晴らしい政治・社会生活の構築に中国のプランを添えることだろう。

(本文の著者は中国北京市党委員会党校北京党建設基地、北京市大学中国の特色ある社会主義理論研究共同創新センター研究員)

 

人民中国インターネット版 2018311

 

 

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