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張維為:政府活動報告の中の「足し算」「引き算」「掛け算」

 

 今年の政府活動報告の中の「足し算」「引き算」「掛け算」は、とても注目に値する。「足し算」とは、経済の新機能の発展、新興産業クラスターの強大化、「インターネット+」、スマート産業の発展を指し、さらに「製造強国」建設のスピードアップ、集積回路・第5世代モバイル通信・新エネルギー自動車産業の発展の推進なども含む。

 いわゆる「引き算」とは、まず金融リスク防止のためのレバレッジ解消で、特にネット金融の発展の後に生まれた多くのデリバティブのリスクである。三つの難関任務の一つ目こそ、金融リスクの回避である。さらには、立ち遅れた生産能力の淘汰の継続がある。

 最後の「掛け算」こそ、中国モデルの絶妙なところである。われわれは革新駆動、革新型国家建設を強調するが、これこそ「掛け算」効果を生み出す方法である。われわれは「新四大発明」が生み出す経済・社会効果にこの点をすでに見ることができる。

 第一次産業革命は蒸気革命であり、第二次産業革命は電力革命であった。歴史的な要因により、われわれはこれらには縁がなかった。第三次は通信革命で、われわれは40年にわたる改革開放により、これに間に合ったばかりか、最前線を行くことになった。同時にわれわれは第一次、第二次産業革命の中で補うべきものも補って、現在、われわれは第四次産業革命を進行中で、それは「インターネット+」、ビッグデータ、人工知能などを含み、われわれはすでに世界の最前線を行っていると言え、多くのところで趨勢をリードしている。かつ、この勢いはますます猛烈なものとなっている。

 微信(メッセンジャーアプリ)、支付宝(電子決済サービス)、高速鉄道革命、シェアリングエコノミー、これらの現象はすべて中国で発生したもので、その他の国ではない。人類の歴史上のこの時この瞬間に、中国はこの世界で最も人の心を興奮させる場所となっている。世界中で中国だけが「スマホ一つで全てを済ませる」ことができる国なのだ。(著者の張維為は復旦大学ディスティングイッシュトプロフェッサーで、中国研究院院長、春秋発展戦略研究院研究員。原文は観察者網による。)

 

人民中国インターネット版 2018312

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