ホーム ホットニュース 最新ニュース フォーカス 独占取材 キーワード 写真による報道
張維為:国家主席の任期調整は終身制にあらず

  中華人民共和国憲法改正案」は国家主席、副主席の任期の規定について調整を行い、極めて大きな注目を引いた。

 江沢民の時代から、党の総書記・国家主席・中央軍事委員会主席は同じ指導者が担当するのが良い方法であり、それにより中国の安定と興起を保証しているということが実践的に証明された。党規定の中には総書記と中央軍事委員会主席は2期の連任しか許されないという規定はない。今回の憲法において国家主席の任期の調整が行われ、三者の統一が図られた。

 しかしこれは、終身制ではない。党規定の中に終身制は行わないとはっきりと規定されており、年齢と健康方面から考え、幹部の定年制度も規定されている。実際にはこれは世界の多くの国で普遍的に行われているやり方であり、すなわち国家の指導者は4年あるいは5年を一つの任期とし、何期まで務められるなどの融通のきかない規定はない。ドイツのメルケル首相のように、現在すでに第4期目というケースもある。

 一つの良い政治制度とは、「下の下の方策」をとる必要があり、それはつまり、定年メカニズム、集団指導制度などを含めた「最低保証」の制度手配である。同時に「最上の方策」をとる必要もあり、ふさわしい人に良い事、大切なことを行わせるようにしなくてはならない。両者の結合によりはじめて比較的理想的な制度ができるのであり、中国の政治制度のこの方面における模索と処理は比較的成功していると言える。

(筆者の張維為氏は復旦大学客員教授、中国研究院院長、春秋発展戦略研究院研究員。文章は観察者網www.guancha.cnより)

 

人民中国インターネット版 2018314

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850