ホーム ホットニュース 最新ニュース フォーカス 独占取材 キーワード 写真による報道
的確な貧困救済、貴州を手本に

 

段非平=文 沈暁寧=写真

 

 貴州省はずっと中国の貧困脱却の「堅塁攻略戦」の主戦場であった。ここ5年間で貴州省では農村の貧困人口が6708000人減少し、貧困発生率が26.8%から8%以下に減り、貧困者数の減少が全国で最多であり、中国の貧困脱却攻略の「省クラスの手本」となっている。

 どのような措置により、貴州省の貧困脱却はこのように大きな成績を上げることができたのか。第13期全国人民代表大会の代表で、貴州省党委員会の孫志剛書記がこの疑問に答えてくれた。「要となるポイントに貧困救済を行うことではじめて貧困脱却の希望が見えてきます。われわれが探したそのポイントとは、産業による貧困救済です」

 孫代表によれば、ここ5年間、貴州省は強みを持つ産業の発展に力を入れて、「一県一業」の特色優勢産業発展モデルをつくり上げた。このほか、貴州省はさらに農産物の生産と販売のドッキングを重点的に行い、貧困地区の農産物を上海や広州などの東部、東南部沿海都市市場に運び、48の国家級eコマース農村進出総合モデル県を建設し、「インターネット+」を利用して、効果的に貴州の産物の販売を後押しした。

 貴州省が得た成績は、中国の貧困脱却の堅塁攻略戦の一つの縮図である。中国共産党第18回全国代表大会以降、中国は正確に狙いを定めた貧困救済・貧困脱却において、決定的な進展を得ていて、貧困脱却の堅塁攻略戦も今まさに、「勝つ」だけから、「よく勝つ」へと変わっている。

 「勝つ」から「よく勝つ」は、少しの文字の違いとはいえ、基準と要求のハードルがより高くなっている。第13期全人代の代表で貧困救済弁公室の劉永富主任は、「よく」の字に含まれる意味について、説明を行っている。

 劉代表からすると、「よく勝つ」ためにはまず全面的に任務を成し遂げ、一つの民族も欠くことなく、一人たりとも脱落させず、仕事に死角があってはならない。次に、貧困脱却が質の基準に合致し、時間と歴史の検証に耐えうるものでなくてはならず、水増しは許されず、偽の、数字のみの貧困脱却、見せかけだけの貧困脱却ではだめで、貧困脱却の質を保証しなくてはならない。さらに、2020年に絶対的貧困を根絶したのち、続けて相対的貧困の減少に着手しなければならない。この堅塁攻略戦を勝ち抜くことで、今後の相対的貧困の減少のために経験を模索し、比較的優れた体制メカニズムを樹立して、貧困救済の仕事をより持続可能なものにする必要がある。

 

人民中国インターネット版 201839

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850