王焱=文・写真

昨年の「両会」(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議の年次大会)期間中、王衆一氏を含む多数の中国人民政治協商会議全国委員会委員が共同提出した中日青少年交流の促進を強化する提案は、国家の政策決定者から非常に重要視された。安倍首相の中国訪問中、両国政府は2019年を中日青少年交流促進年と定めた。
「ここ十数年、中国の若者の日本に対する理解は、人数でも深さでも、明らかに向上傾向にある。しかし残念なことに、留学や旅行で訪中する日本の若者の数は減少傾向にあり、ほかの周辺諸国に比べ明らかに少ない。より多くの日本の若者が主にメディアやネットを通して中国を知り、その関心も以前には及んでいない」と王委員は語る。
王委員は次のように考える。いかにして中日青少年交流をより均衡的に展開するかは新時代において早急に解決すべき問題の一つだ。また、青少年交流活動を企画する場合、やはり若者たちの好みを重視し、それに合わせて工夫すべきだ。
そこで、王委員は次のように提言した。「漫画、アニメ、映画、ゲームなどバーチャル世界の要素は中日両国の若者に共に親しまれている。これらの要素を交流に取り込むことは、互いの心の距離を縮め、確実な効果を上げることにつながるだろう」
人民中国インターネット版 2019年3月10日