李家祺＝文　沈暁寧＝写真

政府活動報告を審議する第13期全国人民代表大会第2回会議貴州代表団

第13期全国人民代表大会（全人代）第2回会議貴州代表団は3月7日に全体会議を開き、国内外の記者に開放した。国内外の83のメディアから142人の記者がインタビューに訪れた。

会議に出席した貴州代表団の代表たちは去年1年間で貴州省が貧困脱却堅塁攻略戦、エコ文明建設、観光業、ビッグデータ産業などの分野で得た進展を振り返った。全人代代表、貴州省発展・改革委員会主任の陳少波氏は次のように述べた。貴州省全体の経済成長率は2年連続全国トップをキープし、住民所得増加率は3年連続で全国1位か2位を占め、中国共産党第18回全国代表大会以降で省全体の貧困人口は768万人減少した。

ビッグデータの発展状況を紹介する第13期全人代代表、貴州省党委員会副書記、省長の諶貽琴氏

貴州省は初の国家級ビッグデータ総合モデルエリアとして、近年、そのビッグデータ産業の発展が大いに注目されている。データによると、貴州省全体のデジタル経済の成長率は3年連続で全国トップで、デジタル経済の雇用受け入れの増加率は全国トップで、ソフトウェア・情報技術サービス業の収入は5年連続で30％以上増加している。現在、貴州省は世界的かつ代表的なビッグデータ産業を誘致し、世界十大インターネット企業のうちの7社が貴州省と緊密な協力関係にある。特に華為（ファーウェイ）、アップル、阿里巴巴（アリババ）、騰訊（テンセント）などが貴州省に拠点を構え、良好な相乗効果を生んでいる。第13期全人代代表、貴州省党委員会副書記、省長の諶貽琴氏は会議で、中国のインターネットの流行語を使い、ユーモアを込めてビッグデータの重要性を強調した。「確信しました。ビッグデータこそ貴州省が探していた『人』なのです」。会場はそれに同意する笑い声に包まれた。諶氏は次のように述べた。ビッグデータという掘っても掘り終わらない「ダイヤモンド鉱山」はまばゆく輝き、無限の潜在力を持っており、「富鉱」はまだ先にある。貴州省は必ずビッグデータの発展を徹底的に進め、経済の質の高い発展に空を飛ぶ羽を生やす。

貧困脱却の堅塁攻略戦はすでに20カ月のカウントダウンを迎えた。貴州省では、ビッグデータは貧困脱却の堅塁攻略活動において「ブースター」となっている。諶氏は次のように紹介した。貴州省はすでにビッグデータの的確な貧困救済サポートプラットフォームを構築し、ビッグデータと農村の産業革命を緊密に結び付け、遠隔山間部の良質な農産物を全国各地に販売している。そのほか、貴州省はビッグデータを農村の交通移動に運用し、全国で初めて、農村版「ネット予約路線バス」とも言うべき、「通村村」（インターネットアプリを利用して農村の交通の不便を解消するプラットフォーム）農村スマート交通コントロールシステムを構築した。目下、全省88県をカバーし、農民による車の手配やチャーター、荷物の配送やオーダーメード型通勤バスなどで明らかに便利になった。「これらの深い融合を通して、ビッグデータという『知恵の木』は貴州省にイノベーションの花を咲かせ、数多くの果実を結んでいる」と諶氏は語った。

貴州省のビッグデータ産業の発展によって、貴陽市に中国初のビッグデータ金融街が誕生した

人民中国インターネット版　2019年3月10日