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中米首脳間の共通認識に従いウィンウィンの合意形成を加速

 

劉鶴副総理(中国共産党中央政治局委員、中米包括経済対話中国側代表)は2124日、習近平国家主席の特使としてワシントンで第7回中米閣僚級経済貿易協議に臨んだ。米側はライトハイザー通商代表、ムニューシン財務長官らが出席した。双方はアルゼンチンでの中米首脳会談における重要な共通認識の実行をさらに進め、合意文書をめぐり交渉し、一連の具体的問題で実質的進展を得た。「中米は経済貿易摩擦を適切に解決する」との前向きなシグナルを世界に向けて発し、最終的合意に向けた土台をさらに固めた。(人民日報「鐘声」国際論評)

中米の経済貿易チームは過去1カ月足らずの間にハイレベル経済貿易協議を3回実施。さらに今回は初めて協議を2日間延長した。異例の協議頻度も、拡大し続ける共通認識も、アルゼンチンでの中米首脳会談における共通認識が協議プロセスをリードしていることを十分に物語っている。前回の北京協議期間には、習主席が米側経済貿易代表団と会談し、中米関係の長期的発展という観点から後続協議の方向性を指し示して、国際世論の高い評価を得た。第7回協議以降、「中米は互恵ウィンウィンで世界にも寄与する合意を結ぶ」との楽観的観測が高まった。

中米経済貿易摩擦が生じて以来、交渉協議過程には起伏があったが、中国側は相互尊重、平等互恵という交渉原則を堅持し続けた。両国の共通利益と世界の貿易秩序を維持するという大局的観点から、中国側は対話協議に積極的に参加し、最大限の辛抱強さと誠意をもって米側の懸念に対応し、最大限の努力を尽くして双方の利益の最大公約数を探ってきた。7回の協議を経て得られた一連の共通認識は、中米共通の関心を体現しており、中国の改革開放の大きな方向性と客観的に一致している。これは中国経済の質の高い発展及び人々の素晴らしい生活へのニーズを満たす助けとなるものだ。

中米の経済貿易協力は市場が形成するものであり、市場の力が発展を後押しするものでもある。客観的現状と将来についての予期の双方から見て、中米の経済貿易関係のファンダメンタルズは常に利益の深い融合であり、本質は常に互恵ウィンウィンだ。このことによって、中米両国にとって最良の選択は協力であることが根本的に決定づけられる。ゴールドマンサックスの統計は、スカイワークスソリューションズ、クアルコム、マイクロンといった米国企業が中国市場に大きく依存していることを示している。経済貿易摩擦はまだ未解決だが、拡大し続ける中国市場に融け込むことを選択する米国企業は増えており、今年1月に米国の対中投資は124.6%増加した。中国は経済貿易摩擦を協力方式で解決し、双方共に受け入れ可能な合意形成を進めたいと表明している。これは両国の協力の大局と人々の直接的利益を理性的に把握していることによるものだ。

中米経済貿易協議が前向きに邁進し続けるに伴い、両国及び国際市場の予測に明らかな変化が生じた。米紙ウォールストリートジャーナルは、米中が合意を結ぶとの希望が再び高まり、市場の活気を下支えしていると報じた。英紙フィナンシャルタイムズは、米中両政府の貿易交渉が突破口を開くことを投資家は待っていると指摘した。国際メディアの反応は、中米の経済貿易摩擦の解決が、確定性の増加を差し迫って必要としている世界経済にとって大きなメリットであることを十分に物語っている。

改革の深化と開放の拡大は、中国が自主的に行った、いささかも揺るがぬ戦略的選択であり、一時、一事のために変わることはない。中国は落ち着いて試練に対処し、開放による改革と発展の促進をしっかりと成し遂げ、質の高い経済発展を推進する能力と条件を完全に備えている。知恵と勇気、着実な実行と堅持が、中国経済に高まり続ける活力と強靱性をもたらしていることを事実は物語っている。今後情勢がどう推移しようとも、中国は既定のペースに従い、確固として揺るぎなく自らの事を成し遂げ、新たな成果を得続けることで中国と世界の人々に幸福をもたらす。

「畏れず浮雲の望眼を遮るを、自づから身最高層に在るに縁る」。中米双方が首脳間の共通認識に導かれて次の段階の協議を引き続き達成し、両国の経済貿易関係の長期にわたる安定した健全な発展を後押しし、両国民の幸福増進、世界経済の安定的成長の促進のために積極的な役割を果すことを信じるに足る理由が人々にはある。

「人民網日本語版」2019226

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