ホーム ホットニュース 最新ニュース 代表・委員 フォーカス 独占取材 写真による報道
データで見る「6つの安定」 貿易は厳しい状況の中で安定

 

昨年から、貿易の厳しい情勢を受け、中国では貿易を安定させる一連の措置が打ち出され、一年を通して貿易は全体的に安定し、安定の中で成長した。昨年の貿易に関するデータの中で、以下の3つの数値がとりわけ目を引いた。

1つ目は「30兆5000億元」だ。貨物輸出入額は30兆5000億元と前年比で9.7%増加、サービス輸出入額は5兆2000億元と前年比で11.5%増加しており、貨物とサービス輸出入の規模はいずれも過去最高を更新した。

2つ目は「5100億ドル超」だ。貨物輸出入額は前年に比べ5100億ドルあまり純増し、世界貿易機関(WTO)に加盟したばかりだった2001年の年間輸出入総額を上回った。

3つ目は「16.8%」だ。WTOの統計によると、昨年の第1~3四半期、世界の輸入増加に対する中国の輸入増加の寄与率は16.8%に達した。

「輸出入の規模が過去最高を更新するにつれ、質と効率は更に向上し、中国の貿易の安定の中で成長するという良好な勢いは強まり続け、貿易における質の高い発展に堅固な基盤を打ち立てた」と中国国際貿易促進委員会研究院国際貿易研究部の趙萍主任は述べた。

昨年下半期、貿易における不確定要素は明らかに増え、企業は前からは阻まれ後ろからも追われるという二重の圧力に直面した。その中で、貿易を安定させる一連の政策と措置が次から次へと打ち出された。商務部は供給側から注力し、技術、ブランド、質などを核心とする貿易競争における新たな優位性を積極的に育成した。税関総署は港の機能を向上させ料金を引き下げることを着実に推進し、財政部は特定の企業に対し付加価値税と消費税の免税政策を試行した。中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は輸出入企業への金融サービスをしっかりと行うことを要求した。

一連の措置の結果は次のデータに表れている。

1つ目は「56.36%」と「61.19%」だ。昨年12月末時点で、輸入と輸出の通関の全プロセスにおける所要時間は前年比でそれぞれ56.36%と61.19%短縮され、年内に三分の一短縮するという目標を大きく上回った。

2つ目は「10営業日」だ。昨年末、企業の税還付手続きの平均所要日数は13営業日から10営業日に短縮された。また同時に、構造調整の原則と世界共通の方法に照らし合わせ、中国の輸出税還付率は7段階から5段階へ減らされた。

3つ目は「7.5%」だ。2回に分け、薬品、自動車および自動車部品、日用消耗品などの輸入関税が自主的に引き下げられ、昨年末までに、中国の関税率は2017年の9.8%から7.5%に下がり、輸入企業と消費者は恩恵をより強く感じるようになった。

「国内からすると、これらの措置における主な作用点はコスト削減だ。国外からすると、主な作用点は市場開拓だ。貿易の安定にとって、これらの措置の成果は無視できない」と中国社会科学院世界経済政治研究所研究員の高凌雲氏は述べた。

現在、グローバル経済と貿易の情勢は未だに落ち着いていない。今年初め、主な国際組織はグローバル経済と貿易の成長スピードに対する予測を次々と下方修正した。一方で「現在貿易の発展は依然として有利な要素が多く存在している。世界経済はゆるやかに回復し、貿易企業のアップグレードは加速し、かつその活力は強まっており、貿易を安定させる一連の措置は実行され続けている。2019年貿易は質を高め利益を上げ、安定して成長し続けると我々は予測している」と税関総署の報道官統計分析司司長の李魁文氏は述べた。

2月14日、新たな輸出入データがこの見解を強く裏付けた。今年1月、中国の貨物貿易輸出入総額は2兆7300億元となり前年同期比で8.7%増加し、予期されていた数値を大きく超えて幸先の良いスタートを切った。

 

「北京週報日本語版」201931 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850