3月4日、習近平中国共産党中央総書記・国家主席・中央軍事委員会主席は全国政協第13期第2回会議に出席した文化芸術界・社会科学界の委員のもとを訪れ、合同部会に参加して意見と提案に耳を傾けた。本誌は2014年以降における「文化への自信」に関する習総書記の言葉を選出し、お届けする。
国家と民族には魂がなくてはならない。文化・文学・芸術、哲学・社会科学の仕事は根を育て魂を作る仕事である。(2019年3月4日)
人民は創作の生き生きとした源である。(2019年3月4日)
自らの歴史的文化を捨てた民族、あるいは裏切った民族は発展できないのみならず、恐らく歴史の悲劇を演じるだろうということを歴史と現実ははっきりと示している。文化への自信はより基礎的で、より幅広く、より堅実な自信であり、より基本的で、より深く、より永続的な力である。文化への自信を固めることは、国運の盛衰に関わり、文化の安全に関わり、民族の精神の独立性に関わる大きな事柄である。文化への自信がなければ、気概と個性、気品を備えた作品は書けない。(2016年11月30日)
「老人を尊び子どもを愛す」「良妻がいれば夫は安心して仕事ができる」「母は慈しみ、子は孝養を尽くす」「兄は弟に兄弟としての愛情を尽くし、弟は兄を慎み敬う」「耕し、かつ学んで、家を伝える」「勤勉で倹約して家事を取り仕切る」「知識が豊かで礼儀正しい」「法律・法規を順守する」「家庭が和やかならばすべてうまくいく」といった中華民族の伝統的な家庭の美徳は、中国人の心の中に深く刻まれ、中国人の血脈の中に溶け込んでいて、中華民族が絶え間なく生まれ、薪の火のように代々続いていくのを支える重要な精神的力であり、家庭の文明建設の貴重な精神的財産である。(2016年12月12日)
古人は「家に水がもれることを知る者は屋根の下にいて、失政を知る者は草野にあり(政策の過ちを知るには深く大衆の中に入らなければならない)」と述べている。多くのネットユーザーが「草の根」を自称しているが、それならインターネットそのものが「草野(民間)」である。ネットユーザーは人民大衆であり、大衆がインターネットに接続すると民意もネットを通じて伝わる。大衆がそこにいるなら、われわれの指導幹部もそこに行かなければ、大衆と密接につながることはできないだろう。(2016年4月19日)
人民には信仰、民族には希望、国家には力がある。中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現するためには、物質的財産を大いに豊かにすると同時に、精神的財産も大いに豊かにしなければならない。(2015年2月28日)
人民は歴史の創造者であり、歴史の証人でもある。また、歴史の「出演者」であり、歴史の「劇作家」でもある。文学・芸術が人民の心の声を適切に反映するためには、人民に奉仕し、社会主義に奉仕するという根本的な方向を堅持しなければならない。(2014年10月15日)
人民を中心とすることとは、人民の精神文化に対する要求を満足させることを文学・芸術と文学・芸術活動家の出発点、立脚点とし、人民を文学・芸術表現の主体とし、人民を文学・芸術を審美する鑑賞者、判定者とし、人民に奉仕することを文学・芸術活動家の天職とすることである。(2014年10月15日)
優れた伝統文化は一つの国や民族の伝承と発展の根本であり、もしそれを捨て去れば精神の命脈も断ち切られる。われわれは優れた伝統文化の発揚と現実の文化の発展とを有機的に統合し、緊密に結びつけ、継承しながらそれを発展させ、発展させながら継承することに長けるべきである。(2014年9月24日)
「北京週報日本語版」2019年3月5日