
農業農村部によると、昨年、新型コロナウイルス感染症の影響で、中国の3000万人近くの「農民工(出稼ぎ労働者)」が古里にとどまったり、一度都市部の仕事先に復帰したがまた古里に戻ったりした。これは現在の農村の際立った問題の一つだ。こうした状況を踏まえ、以下のことを提案する。帰郷した農民がインターネットを活用できることと、知り合いばかりの環境にいるという優位性を生かし、農村の零細小売業のアップグレードがもたらした新たなチャンスをしっかりつかみ、古里に残った農民の起業とイノベーション、農村の消費のアップグレードへの参入を支援する。また、農民が農村市場の「主役」になり、農村の小売業のアップグレードによるeコマース(EC)や物流、アフターサービスなどの産業チェーン全体の発展による恩恵を共有できるようにしっかりと取り組む。(第13期全国人民代表大会代表、蘇寧グループ会長 張近東)
人民中国インターネット版 2021年3月6日