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中国の食糧安全保障は種子がカギ=全国政協委員の馬伝喜氏

 中国人民政治協商会議全国委員会委員(全国政協委員)で安徽農業大学常務副学長の馬伝喜氏は初めて会うと、まさに農民のように見える。「小麦の育種実験場で過ごす時間が最も幸せで、私はそこにどれくらいいても疲れを感じない」。同氏は記者に対し、大学時代に教師のもとで小麦栽培の実習をした時から30年以上、小麦の種子に携わってきたと語った。こうした農業に対する思いがあるため、政協委員を務める間、中国種子産業のイノベーションと食糧安全保障に関心を寄せてきた。

 馬伝喜氏はここ数年、種子産業のイノベーション、良種の保護、食糧安全保障の分野で8つの提案を行い、その提案はいずれも中国政府の関連部門が重視し、回答を行っている。

 「今年も引き続き種子産業の科学研究イノベーションに重点を置く」。中国には7000社余りの種子企業と大きな育種研究グループがあるが、種子産業の科学研究応用レベルは依然として劣っている。この状況をどう反転させるかを馬伝喜氏は考えた。同氏は今年の「両会」で、大学および科学研究機関と関連企業の協力・交流拡大、政府の支援強化、種子産業イノベーション要素の流動によって良種技術の発展を促進し、「中国の食糧」を「中国の種子」でまかなえるよう努力することと、中国の種子によって中国の食糧安全保障を確保することを提言するという。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月6日

 

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