第13期全国人民代表大会(全人代)憲法・法律委員会委員の孫憲衷・中国社会科学院学部委員は、2013年に全人代の代表に選出され、同年に民法典の編さんについて議案を提出した。そして今年で孫氏が民法典の編さんに取り組んで8年となる。民法典(草案)が13期全人代第3回会議で審議入りしたことは、民法の理論と実践に携わる者にとって喜ぶべきことであり、中国人民が待望していた重要な出来事でもある、と孫氏は述べた。
また、孫氏はこう語った。民法典の全章に国民の権利を守る役割が貫かれており、主に人身権と財産権という二つの権利を含む。人身権は身分的な権利と人格的な権利を含む。
孫氏によると、民法典(草案)は、婚姻・家庭編で身分的な権利について定めた。例えば、老齢の親に対する子の扶養、配偶者間の扶養、兄弟姉妹間の扶養などである。「民法典には家族への虐待禁止が定められている。これは子どもに対してだけでなく、老齢の父母、夫婦間などを対象とする多くの権利の保障規定がある。これは良い家風をつくり、仲睦まじい家庭関係づくりを促すという重要な意義を持っている」と孫氏は説明した。(『北京週報』記者 葛麗君=文)
人民中国インターネット版 2020年5月26日