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国防部、中国の国防費の適度な増加は当然であり必要

 

13期全国人民代表大会(全人代)第3回会議の解放軍・武装警察代表団の呉謙報道官は26日にメディアの取材を受けた際に「中国の国防費の適度な安定的増加は当然のことであり、必要なことだ」と指摘した。

【記者】メディアの報道によると、2020年の中国の国防費予算(中央政府分)は前年比6.6%増加した。このような決定についての考えを伺いたい。

【呉報道官】中国は発展と安全の双方への考慮、富国と軍強化の統一を堅持し、国防建設と経済建設の協調ある発展を堅持し、国家の経済発展水準と国防上の必要に基づき、国防費の規模と構成を合理的に決定している。ここしばらく、中国は国家安全保障面でいくつかの新たな危険と挑戦に直面している。国際的には覇権主義と強権政治が時に台頭し、いくつかの国々では一国主義が盛んに行われ、地政学リスクが高まり、国際安全保障のシステムと秩序がインパクトを受けている。国内的には安全保障上の脅威が多元的かつ複雑であり、分離独立との闘争状況は一層厳しさを増し、民進党当局は外国の助けを借りて自らの地位を高め、分離独立の道を突き進んでいる。国土安全保障と海外での利益もいくつかの現実的な脅威に直面している。国家安全保障の問題において、我々は「安きに居りて危うきを思い、備えあれば患いなし」を成し遂げなければならない。

国防費の増加は、中国の軍隊が国際的責任をより多く履行するうえでも必要だ。中国の軍隊の発展と強大化に従い、国際社会は中国の軍隊がさらに多くの公共安全財を提供することへの期待も高めている。中国の軍隊は国連平和維持活動(PKO)を積極的に支持し、すでに海軍艦隊をアデン湾とソマリア海域に計35次派遣して常態的な護衛活動を行い、国際的な災害救援に積極的に参加し、国際社会の一致した称賛を勝ち得ている。国防費の適度な安定的増加の維持は、中国の軍隊が人類運命共同体という重大な理念を実行し、大国の軍隊としての国際的責任を積極的に履行し、平和の永続する普遍的に安全な素晴らしい世界のために一層の貢献をする助けとなる。

中国は平和的発展路線を揺るぎなく歩み、防御的国防政策を揺るぎなく遂行している。中国の国防費は公開され、透明であり、合理的で適度な水準だ。中国の国防費は国家の主権・安全・発展上の利益の維持を確保するうえで必要な水準と比べれば、大国としての国際的な責任と義務の履行を確保するのに必要な水準と比べれば、自らの建設と発展を確保するのに必要な水準と比べれば、まだ大きな隔たりがある。中国の国防費の適度で安定的な増加は当然のことであり、必要なことである。

「人民網日本語版」2020年5月27日

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