第15回「北京―東京フォーラム」 歓迎晩餐会開催

 

 

 

15回「北京―東京フォーラム」の中国側主催者である中国外文局(中国国際出版集団)は、フォーラムに出席する中日両国の主なパネリストを歓迎するため、1025日夜に北京で歓迎晩餐会を開いた。

会には、国務院新聞弁公室主任の徐麟氏、中国人民大学新聞学院院長で元国務院新聞弁公室主任の趙啓正氏、国務院新聞弁公室副主任の郭衛民氏、中国外文局局長の杜占元氏、駐中国日本大使の横井裕氏、国立京都国際会館理事長で元国連事務次長の明石康氏らが出席し、あいさつをした。

 

あいさつする徐麟氏

徐氏は次のように指摘した。今年は新中国成立70周年であり、日本も「令和」時代になり、中日両国は共に新時代に入った。習近平国家主席は6月のG20大阪サミットで安倍晋三首相と会談を行い、新時代の要求に合致する中日関係の構築に共に努力することに合意し、10項目の共通認識に達し、正常な軌道に戻った中日関係の進むべき方向を指し示した。

また、徐氏は次のように述べた。両国から多くの有識者が集まる「北京―東京フォーラム」は、平和・友好・協力の初心を受け継ぎ、中日関係の改善と発展のためにたゆまぬ努力をしてきた。同時に、フォーラムも両国間で比較的歴史が長く、認知度が高く、影響力が大きいハイレベルな官民の対話と交流のプラットフォームにまで成長し、中日関係の発展促進と、国民間の相互理解向上のために積極的な貢献を果たした。

さらに、徐氏は次のように提起した。中日関係が新たな歴史的スタート地点に立ち、15周年を迎えた「北京―東京フォーラム」は、共通認識を求めるよう呼び掛け、両国政府が達した政治的共通認識を幅広い社会的共通認識にさせなければならない。友好を受け継ぐよう呼び掛け、国民が互いを理解し親しみ合う素晴らしい期待を強固な絆に変えなければならない。協力?ウインウインを呼び掛け、両国の互恵の戦略目標を積極的な実際の行動に移さなければならない。

 

歓迎晩餐会前に歓談する趙啓正氏(前列右端)と元外務大臣の川口順子氏(同左端)、明石康氏(中央)

趙氏は、フォーラムはこの15年間、両国関係が困難な時期には対立を解消しようと努力し、両国関係が好調な時期には進展の加速を後押ししたと述べた。また、フォーラムの発展に多大な尽力をした両国の友好的な人々に敬意を表し、フォーラムの創設に関わった前駐日本中国大使の程永華氏に感謝の言葉を述べた。

 

あいさつする杜占元氏

杜占元氏はフォーラムの中国側主催者を代表し、あいさつで次のように述べた。この15年間、中日関係が困難にあった時期も正常な軌道に戻った時期も、フォーラムは、民間の知恵を両国関係の健全な発展を推し進めるプラスエネルギーとして集め続け、中日関係が穏やかに遠くまで進むための確固とした信念をもたらし、尽きない原動力を提供してきた。いま、中日関係は新時代に入り、中日協力は新たなチャンスを迎え、中日友好は新たなレベルに上った。このような背景の下で開かれる第15回「北京―東京フォーラム」は、両国の指導者の共通認識に呼応し、時代の発展の流れに順応し、中日社会の関心を反映することをテーマとしており、必ずや並々ならぬ意味を持つものとなるだろう。

 

あいさつする明石康氏

明石氏は日本側主催者を代表し、あいさつで次のように述べた。中国は偉大な国であり、日本が学ぶべき相手であり、日本の親しい隣国だ。隣国同士の間で問題が出た場合、最も効果的な解決策は胸襟を開いて誠意をもって意思の疎通を図ることだ。「北京―東京フォーラム」はまさにそのようなものであり、非常に重要な役割を持っている。15年も続いてきたフォーラムは、参加者がますます増え、内容がますます深くなり、関連分野もますます広がった。今回のフォーラムがこれまで以上の成果を収めることを祈る。

中日のパネリストが友情を語り、活発に交流し、会場は友好的な雰囲気に包まれた。パネリストたちは、今回のフォーラムで共に努力し、中日関係が新時代でより大きな発展を収めるように提言し、知恵を出し合うと意気込みを示した。写真=陳建 王丹丹

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