第13回「北京―東京フォーラム」が明日開幕 新時代の中日関係の構築を目指す

 

13回「北京―東京フォーラム」が1617日の両日、北京で開催される。本フォーラムは「より開放的な国際経済秩序とアジアの平和に向けた中日協力」をテーマとし、中日両国の政治、経済貿易、外交、安全、文化、メディアなどの各分野の関係の発展をめぐり議論を展開する。

民間交流の総合的フォーラムを構築

同フォーラムは2005年に設立された、中日両国のハイレベル民間対話交流の重要な場で、毎年北京と東京で交替で開催されている。同フォーラムは2015年より、中国国務院新聞弁公室、日本外務省の支援を受け、中国国際出版集団(中国外文局)と日本の言論NPOが共催している。

本フォーラムは「二国間の政治外交」「メディア」「経済貿易」「安全」という4つの分科会を設置し、中日関係の重大問題および注目されている問題をめぐり交流議論する。また本フォーラムは「中日国交正常化の今日における意義、中日関係の未来」をテーマとする特別分科会を設置し、議論を展開する。

今年は中日国交正常化45周年で、中日関係にも積極的な変化が生じ、回復の流れが生まれている。しかし中日関係は依然として、各方面に敏感な要素を抱えている。同フォーラムは民間交流の総合的フォーラムの構築を目標とし、中日両国の民間交流で極めて高い影響力を持っている。同フォーラムは両国の各分野の共通認識を強め、両国の国民感情を改善し、中日両国関係の発展にプラスのエネルギーを注ぎ、積極的に貢献している。

中日関係に改善の流れ

中日両国は2014年、両国関係の対応と改善で合意し、「4つの原則的共通認識」を発表した。両国関係を前向きな発展の道に戻すため、重要な一歩を踏み出した。中日両国関係はその後、全体的に改善の流れを示した。

中日両国の国民は近年、中日関係の改善に期待を寄せるようになった。しかし中日関係の改善の民意の基礎は依然として堅固ではない。両国の民意は両国関係発展の重要な基礎だ。いかに両国の国民感情を深め、長期的かつ安定的な中日関係を発展させるかは、同フォーラムの重要な交流検討内容だ。

2017年に実施された「中日関係世論調査」によると、両国民の相手側への好感度は全体的にやや上昇したが、日本側の調査結果の数値は中国側を大きく下回った。これは日本メディアの伝える情報が主因だ。中日関係の改善において、両国メディアは非常に重要な力を発揮している。両国メディアがいかに中日関係の改善を推進する上で力を発揮するかも、同フォーラムの交流の重点だ。

「新時代」の新型中日関係の構築

中国と日本は世界の重要な経済体であり、アジア太平洋でも重要な地位を占めている。中日関係が効果的に改善されれば、両国は経済面で多くの協力を展開できる。これはアジア太平洋、さらには国際社会の安定と発展を力強く支える。

中日両国の高官は近年、交流を続けている。習近平国家主席は11月のAPEC首脳会議の会期中、ベトナムダナンで安倍晋三首相と会談した際に「中日は近隣であり、アジアと世界の主要経済体でもある。中日関係の安定的な発展は双方の利益に合致し、地域と世界に対して重要な影響を生む」と指摘した。また中日関係の改善の鍵となるのは、相互信頼だと強調した。

中国は今年、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)国際協力サミットフォーラム、BRICSアモイ首脳会議など、盛大なるホスト国外交を展開した。中国の国際社会における地位を高め、中国の理念とイニシアチブを世界的な共通認識に高めた。安倍首相は、機が熟せば中国と一帯一路をめぐり協力すると公言している。

中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)の開催に伴い、中国は新時代に向かった。第19回党大会後に開かれる本フォーラムは、両国関係が新たなスタートラインに立ち、新型中日関係をつくる前触れとなる。

同フォーラムは、両国間に存在する敏感かつ難しい問題について検討交流する場となり、中日両国関係の改善、相互信頼の促進の機会をもたらす。本フォーラムも例年と同様、中日関係の健全な発展を促すため、積極的に貢献することになるだろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 20171215

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