【CRI時評】習主席が浙江省視察、経済回復を加速させる

 

中国の習近平国家主席はこのほど、視察と調査研究のため浙江省を訪れた。中国で新型コロナウイルスの感染を予防抑制阻止する戦いが始まって以降、習主席による視察調査研究は今回で4回目であり、今年の春節(旧正月)以降、習主席が北京を離れて調査研究のため地方を訪れるのは2回目となる。習主席は今回、中国で民間経済が最も活発な浙江省視察を通して、新型コロナウイルスの感染予防抑制を少しも緩めずに行うことを前提に、生産と生活の秩序の回復を加速させ、経済発展の促進を速やかに正しい軌道に乗せるための明確なシグナルを送ったとの見方が多い。

視察地点を見ると、習主席は最初に寧波舟山港を訪れ、続いて寧波市北侖区にある自動車用金型工業団地を訪れた。どちらも中国の輸出指向型経済を代表する場所だ。

習主席は今回の視察中、「新型コロナウイルスとの戦いで、各種の業界、企業はいずれも一定の影響を受けている」と率直に認めた上で、中国共産党中央は中小企業をとりわけ考慮しており、一連の措置を講じて中小企業の難関突破を手助けし、状況の進展や変化に応じて適時に微調整を行うと強調した。

この言葉は、中小企業と中国経済に「安心」を与えるものだ。現在、新型コロナウイルス感染症が世界各地で爆発的に流行する中、中国の中小企業は全世界のために時間外労働し防疫物資を生産している。この意味において、中小企業と中国経済が安定して初めて、全世界の感染症との戦いと経済発展はより確実なものとなる。

習主席は発言の中で、現在の感染症の流行は中国の経済発展にとって新たな試練である一方で、中国の科学技術の発展の加速と産業の最適化高度化の促進にとっては新たな好機でもあると指摘している。

現在、新型コロナウイルス感染症が全世界にまん延し、世界経済は厳しい試練に直面している。習主席の今回の浙江視察は、中国の感染症予防抑制の情勢が継続して快方に向かい、「一時停止キー」を押された中国経済が再起動を加速していることを明らかにしている。これは、中国の人々を奮い立たせ、難関を突破し、より良い発展をもたらすだけでなく、世界経済に安定性と確実性を注入することにもなるだろう。(CRI論説員)

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