COVID-19の「人為的製造」説はネット世論操作=豪シンクタンク

 

豪シンクタンクの「オーストラリア研究所(The Australia Institute)」はこのほど、「ウイルスの如く:COVID-19に関する偽情報の組織的な流布」と題した報告書を発表しました。それによりますと、今年3月以降、組織された「ネット水軍(ネット世論誘導集団)」がツイッターなどで「新型コロナウイルス(COVID-19)は、中国政府が武漢ウイルス研究所で人為的に作った生物兵器だ」という陰謀論を大量に拡散していたということです。

同シンクタンクはクイーンズランド工科大学の専門家に委託して、今年3月下旬、ツイッターでのCOVID-19関連投稿260万件と10日間以内に行なわれた2500万件余りのリツイートを分析した結果、5700余りのアカウントが同じ形で関連情報を約6600回リツイートした上、歩調を合わせたかのように、「COVID-19は中国で作られた生物兵器だ」という陰謀論を拡散したことが分かりました。

また、リツイートのほとんどが1秒以内に行われたもので、これほど速いスピードでの大規模なリツイートはアクティブユーザーの行動ではないとみられています。

国連は「偽情報はCOVID-19対応における世界の結束を阻害している」と指摘しています。同シンクタンクが発表した報告書は、それに呼応した形で、「陰謀論の拡散者のほとんどが、COVID-19のワクチン開発や5Gの応用、中国の発展に反対する団体と関連性がある。彼らは自身の目的を果たすため、COVID-19を道具にして、発生源や影響、治療などに関して偽情報を大量に発信している」と批判しています。(CRI日本語/鵬、Yan

 

 

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