秋冬に新型コロナウイルス感染症が再び流行するかという疑問について、中国疾病抑制センター流行病学首席専門家の呉尊友氏は、「半年あまりの実践を経て、新型コロナウイルス感染症の流行を抑制できる自信がある。中国で年初めの武漢のような深刻な状況になることはない」とコメントした。
呉尊友氏は以下の2つの事実をもとに上述の判断をしたという。1つは、武漢で年初めに新型コロナウイルス感染症が発生した時、武漢で働いていた多くの人が帰省し、30の省に感染が広がった。防疫措置を徹底したことにより、湖北省を除き感染者の合計が2000人を突破した省はなかった。30の省のうち4つの省だけが感染者1000人を突破した。もう1つは、中国でここ数カ月に発生した集団感染は、発見が早く措置が功を奏し、急速に抑制できた。上述の事実は、中国が感染症を迅速に抑制する能力を有することを示す。
また呉尊友氏は、「世界のどこかの国に新型コロナウイルスがあれば、中国にとっても脅威であり、常に感染症が発生する可能性がある。流行規模の大きさが異なるだけで、これは我々が感染症流行を迅速に発見し、防疫措置を徹底しているかどうかで決まる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年8月20日