中国の感染症対策専門家「今の変異株は既存のワクチンで抑制可能な範囲内にある」

 

 

中国国務院共同対策メカニズムは731日に記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症の予防抑制とワクチン接種に関する状況を説明した。中国新聞社が伝えた。

ワクチンを接種した人がデルタ株に感染していることについて、中国疾病予防管理センターの研究員で科学研究課題チームワクチン研究開発専門家チームの邵一鳴氏は、「ワクチンを接種した後で感染したケースは『突破型感染』と呼ばれており、一種の常態になっているが、世界で延べ30億回分のワクチンを接種した人の中ではやはり少数にとどまる。臨床データによると、どのワクチンでも感染を100%防げるわけではないが、総合的に判断して、現在の各種の変異株はなお既存のワクチンで抑制可能な範囲内にある」と述べた。

邵氏の説明によれば、「海外の大規模な感染が起きている国で行われた研究に基づき、特にチリで行われた1千万人以上を対象とした研究を通じて、中国の科興控股生物技術(シノバックバイオテック)製の新型コロナウイルスワクチンはあらゆる症状に対する予防効果が全体で65%以上となり、重症化の予防効果は87.5%、集中治療室(ICU)に入るほどの重症化の予防効果は90.3%、死亡を防ぐ効果は86.3%になることがわかった。ここから、中国製ワクチンによって入院率、重症化率、死亡率を効果的に引き下げられることがよくわかる」という。

「人民網日本語版」202181

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