鐘南山氏、中国の新型コロナ対策の秘訣は「二段構え」

 

中国工程院院士鐘南山氏が1218日、2021金域医学学術委員会年次総会に出席し、昨年1月初めの新型コロナウイルス感染発生初期から現在までの中国の感染症対策の経験を振り返しました。

鐘南山氏は中国の新型コロナ対策が効果的な理由について説明しました。それによりますと、中国の新型コロナ対策の秘訣は「二段構え」だということです。

第一の理由は早期発見、早期診断、早期隔離、早期治療です。コロナ禍の中で、検査業界の多くの関係者が多大な時間を費やして、PCR検査などの技術を整備してきました。これについて、鐘南山氏は「中国がこれほど大きな予防抑制の勝利を手にするには、迅速な検査がその鍵となる」と述べました。

もう一つは、中国国民全員を対象にしたワクチン接種です。中国のワクチン開発と接種は昼夜兼行のやり方で進められてきました。鐘南山氏によりますと、不活化ワクチンの予防効力はMRNAワクチンに比べて若干低いものの、長期間の観察データから、重症化の緩和、死亡率や入院率の低下に対しては、大きな差はないということです。

「中国国際放送局日本語版」20211219

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