世界初の新型コロナ不活化ワクチン治験、全員から抗体確認

 

中国医薬集団有限公司(SINOPHARM)武漢バイオ製品研究所が研究開発した世界初の新型コロナウイルス不活化ワクチンⅠ/Ⅱ期臨床試験の盲検下レビューならびに段階的盲検解除の発表会は16日、北京市と河南省で同時開催されました。それによりますと、ワクチン接種後、安全性がよく、重篤な副作用が報告されていません。異なった手順や量の接種を受けた被験者の全員から力価(生物学的濃度)の高い抗体を獲得したということです。

今回のⅠ/Ⅱ期臨床試験は18歳から59歳の被験者計1120人を対象に展開し、全員が2回の接種を受けたということです。

なお、北京で報告された感染例に全ゲノム配列の解析をした結果、新しいタイプの遺伝子が検出されたため、ワクチンの効果が弱まるか無効になる可能性を指摘する意見に対し、「国家863計画(ハイテク技術発展計画)」の首席科学者で、中国医薬集団有限公司の楊暁明董事長は「科技日報」社に対し、「遺伝子のタイプが新しいことには留意している」と示し、「今回のタイプは、今日の段階的な盲検解除の対象範囲にカバーされているため、不活化ワクチンの効果に影響が出ない」と明らかにしました。

中国医薬集団有限公司はまた、第三段階(Ⅲ期)の臨床研究で海外との協力を積極的に促しているところで、複数の国の企業や機関とすでに協力の意向を確立したと明らかにしました。(CRI日本語/殷、Yan

 

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