南京の感染拡大は「デルタ株」 初期症状は倦怠感や嗅覚障害など

 

新型コロナウイルス感染が拡大している江蘇省南京市は今月27日午前10時半、感染対策をめぐる第7回記者会見を開き、最新の対策実施状況について説明し、今回の感染拡大は「デルタ株」によるものであることを明らかにした。

2624時の時点で、同市で確認された感染者は累計で106(軽症66人、中等症38人、重症2)、無症状感染者は6人となった。

中国国務院共同対策メカニズム総合グループ江蘇作業グループの医療治療グループに属する専門家邱海波氏(東南大学副学長、重症医学専門家)は記者会見で、「感染者約100人のうち2人が重症患者。重症患者の割合が比較的低いのは、主に患者の基礎疾患と関係がある」と説明した。

全市民対象のPCR検査が実施される南京市江寧区で、検体採取を受ける女性(撮影泱波)

昨年から現在にかけて、新型コロナウイルスの変異株がたびたび確認されてきた。現在、世界の感染拡大の主な原因になっているのは「デルタ株」だ。邱氏によると、デルタ株は感染力が強く、広がるペースが早く、発症した場合の症状がこれまでとは異なっているという特徴があるという。

そして、「南京ではデルタ株による感染拡大が発生しているが、初期症状は倦怠感や嗅覚障害、軽度の筋肉痛など。つまり、デルタ株感染の症状はこれまでとはかなり異なる」とし、「個人レベルでの感染対策が非常に重要だ。症状がこれまでと異なるため、マスク着用や手洗いの励行、密に集まることを避けるなどのほか、自分の体調に常に注意を払ってほしい」と注意喚起した。

「人民網日本語版」2021728

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