遼寧省が日本と韓国に医療物資・衛生用品を寄贈

 

世界中で新型コロナウイルス感染が急速に広がっている危機的な状況の中、16日早朝、遼寧省人民政府が緊急に調達したマスク155000枚、防護服7000着などの医療物資を、中国南方航空が寄贈先の日本と韓国へ輸送した。日本や韓国のウイルスとの闘いの第一線において医療物資が不足しているという問題を効果的に緩和するために用いられる。人民網が報じた。

互いに助け合い共に苦難を乗り越えよう

中国で新型コロナウイルス感染拡大が発生した際、日本や韓国を含む国際社会は、積極的に遼寧省を支援し、物資を寄贈したほか、エールを送り、同省の感染拡大対策を力強くバックアップした。感染症との闘いにおいて、各国は一喜一憂する運命共同体であり、ウイルスの拡散封じ込めに共に取り組むことではじめて各国の福祉を守り、人々に平安をもたらすことができる。

そこで今回、日本や韓国など、感染拡大が深刻化している国を支援するために、遼寧省人民政府は、医療物資を緊急調達。段ボール箱には「昨夜寄君遼海月、春来放歌富士山」、「鯨波万里なるも、一葦航るべし、出入相友とし、守望相助く」、「歳寒松柏、長毋相忘」(逆境に直面した時、互いを忘れてはならない)などの詩句が貼られ、遼寧省の人々からの熱いエールを伝えている。

 

瀋陽桃仙国際空港で、飛行機に積み込まれる日本向けの「歳寒松柏、長毋相忘」というメッセージが貼られた医療物資。(画像は遼寧省人民政府外事弁公室が提供)

 

日本を支援する医療物資の準備をするスタッフら。(画像は遼寧省人民政府外事弁公室が提供)

積極的に隣国を支援し国際協力の精神示す

世界中で新型コロナウイルス感染拡大が広がり、日本や韓国でも感染者が増加の一途をたどり、一部の地域では医療物資衛生用品などの不足が深刻化している。遼寧省は日本や韓国で物資が不足しているのを知ると、すぐに「同舟相救い、互いに見守り助け合う」という国際協力の精神を示し、省全域で企業活動が再開し、生産能力が高まっているのを背景に、北海道や神奈川県、韓国のソウル、慶尚南道、慶尚北道、忠清南道、韓中文化友好協会に、マスク合わせて155000枚、防護服7000着などの物資を寄贈し、共に難関を乗り越えることができるよう、両国のウイルスとの闘いをバックアップすることを決めた。

 

トラックに医療物資を積み込むスタッフ。(画像は遼寧省人民政府外事弁公室が提供)

調整を速やかに進め支援

海外への物資寄贈をスムーズに展開し、医療物資衛生用品を速やか日本と韓国へ輸送できるよう、遼寧省はその調整を重視して取り組んだ。遼寧省人民政府外事弁公室党組の副書記を務める高愛華副主任によると、今月12日、同弁公室は海外への物資寄贈チームを立ち上げ、直ちに省発展改革委員会、省商務庁、民用航空東北管理局、瀋陽の税関、南方航空などと連絡を取って調整を進め、物資調達、手続き、通関手続きなどを行った。

 

「鯨波万里なるも、一葦航るべし、出入相友とし、守望相助く」などの温かいメッセージが貼られた日本向けの医療物資(画像は遼寧省人民政府外事弁公室が提供)

 

日本、韓国に寄贈される医療物資(画像は遼寧省人民政府外事弁公室が提供)

 

「人民網日本語版」2020317

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850