武漢で約137億円かけて989万人にPCR検査を実施、その結果は?

 

 

今月2日、湖北省新型コロナウイルス感染防止対策指揮部が104回目となる記者会見を開き、5140時から6124時までの19日間に、武漢市で989万人以上がPCR検査を受け、集中的なスクリーニング検査が無事完了したことを発表した。人民網が各社の報道を引用して報じた。

検査コスト:今回の集中的なPCR検査の費用合わせて9億元(1元は約15.25円)は政府が負担。

検査人数:武漢市で9899828人に対してPCR検査を実施。

検査結果:新規感染者はおらず、無症状感染者を300人確認。検出率は1万人当たり0.303人。濃厚接触者1174人を追跡し、PCR検査を実施したところ、いずれも陰性だった。無症状感染者とその濃厚接触者は隔離して経過観察している。

告知によると、今回の集中的なPCR検査結果は、現在、武漢市の無症状感染者が全市民に占める割合は極めて低いことを示しており、無症状感染者が他の人に感染した状況は確認されていない。

どのようにわずか19日間で約1000万人を検査したか?

武漢は世界で初めて大規模に全市民を対象にPCR検査を実施し、19日間で約1000万人がPCR検査を受けた。では、武漢市はどのようにそれを成し遂げたのだろうか?記者会見で、武漢市衛生健康委員会の王衛華副主任は、「武漢モデル」について説明した。

 

まず、内部のポテンシャルが発掘された。人員を動員し、市全域の検査機関が当初の23機関から、63機関に増えたため、1日当たりの検査能力が大幅に向上した。

次に、中国全土の資源を調達した。第三者検査機関の検査スタッフは419人から1451人に増え、設備は215セットから701セットへと増加。スタッフが交代で勤務し、設備をフル稼働させることで、24時間態勢で検査が実施された。

3つ目に新たな手法も採用された。省、市の専門家の論証を経て、複数の検体を一度に検査する「集合検査法」(Pooling)を採用することで意見が一致。1度に5人以下の検体に抑えて、同手法を実施した。そうすることで、短期間で検査效率を向上させた。

上記の3点を採用し、武漢市の検査能力は1日当たりの30万人から100万人まで一気に向上した。

「人民網日本語版」202063

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