国務院報道弁公室が7日に発表した、「新型コロナウイルス肺炎の予防・抑制に関する中国の行動」と題した白書は、社区(コミュニティ/中国の最も基礎的な地域社会の名称)のスタッフたちの貢献に触れ、「400万人のコミュニティスタッフが、全国の都市と農村部を合わせた65万カ所のコミュニティで奮闘してきた。感染検査、体温測定、住民調査、政策宣伝、消毒などをきめ細かに実施し、責任を負って、感染症対策における「第一の門」を守り抜いた」と示しています。
同白書は、配達員、清掃員、道路輸送従事者、ジャーナリスト、ボランティアなど各分野のコミュニティスタッフが、困難を恐れることなく職務に取り組んでいると指摘しました。
また、「感染症の流行期間中には、数百万人の配達員が風や雪の中で人々に温もりを届け、180万人の清掃員が清掃・消毒・医療廃棄物の集中処理を高いレベルで遂行し、数千万人の道路輸送従事者が業務を維持した。多くの都市部ではタクシー運転手が仕事を休むことなく、感染症の予防・抑制、物資の運輸、経済活動の再開を効果的に保障した」と指摘しました。
さらに、「ジャーナリストたちはリスクを冒して、感染症の蔓延する第一線に足を踏み入れ、新型肺炎に立ち向かう中国人民の心温まる思いやエネルギーを人々に伝えた。一般市民の多くが第一線でのボランティア活動に取り組み、当番制での見回りや、患者の調査、薬品や生活用品の配達などに従事し、住民が直面する切迫した問題を緩和させた」と指摘しました。
なお、暫定的な統計によりますと、5月31日までの時点で、感染症予防・抑制活動に参加した全国のボランティアの数は881万人に達しており、ボランティア活動の項目は46万項を超え、ボランティア時間はのべ2億9000万時間を超えたとのことです。(日本語/雲、謙)