高塚小百合



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今回の研修旅行を通じ、「互いの国に興味を持つこと」が日中友好のカギではないかと思った。私はもともと中国にとても興味があったし、初めて中国を自分の目でみることができる期待感を胸に旅行に旅立ったはずだった。しかし、北京や西安で交流した学生の日本への興味は、私の中国への興味をはるかに上回っていた。アイドルグループ・嵐がきっかけで日本を好きになり、日本語を母国語のように喋る学生や、ジブリ映画が大好きでいつか三鷹のジブリ美術館に行きたいと語っていた学生の目は輝いていて、日本への興味が本物であることを教えてくれた。一方私は、彼らのように相手の文化のここに興味がある・あそこに興味があると詳しく言えなかった。自分がとても勉強不足であると感じたし、中国の文化や中国という国自体についてもっと詳しくなりたいと思った。だからこそ今回の旅行で、故宮や兵馬俑などの長い歴史が育んだ文化を学んだり、空海ゆかりの青龍寺や、阿部仲麻呂記念碑など日本とのつながりが深いスポットを回り、中国と日本の交流の歴史について学んだりできたことは、中国の歴史に興味がある私にとって大変貴重な経験となった。

 中国で出会った学生たちの目の輝きを忘れることはないだろう。次に中国に行く機会があれば、中国語をさらに学び、中国語で中国の文化について語れるくらいになって行きたいと思った。私のように中国の文化に興味を持つ日本人が一人でも増えれば、日中友好はさらに進展すると思った。

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