幸田遼
 
(この作品の権利は作成者本人に帰属します)
 
  今回の中国研修旅行から帰宅し、体重計に乗ってみると3kg増えていた。
 現地では「,迎」と人民中国の方々が言うままにほぼ毎日回る食卓につき、中国料理を堪能してしまった結果だ。
 旅行開始から3日目に熱を出してしまった。この日は有志で集まってくれた学生と北京市内を散策する日だったのだが、私は体調が絶賛不良中だったので、夜のディナーを諦めて先にホテルに帰らせてもらうことにした。この時、約半日行動を共にした現地の学生2人が、私の体調を気遣ってすぐさまタクシーを呼んでくれた。中国では、アプリで近くのタクシーを検索してきてもらうUberみたいなシステムがあるのだ。日本でも普及すればいいのに。ともあれ、みんなより一足早くホテルに戻るや否やベッドにダイブした私は、夜にふと目が覚めると、WeChat(中国版のLINEのようなもの)に通知が来ているのに気がついた。それはなんと、現地学生の2人から私の体調を心配する旨のメッセージだったのだ。彼らはディナーを終えて自分の家に帰宅してもなお、さも当然のように私を気にかけてくれていた。彼らの優しさに胸を打たれた。
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