人との出会い

   

中原 隆雅

 今回の旅行中は様々な場所を訪れ、いずれの場所も素晴らしかったのですが、一番印象深いのは、やはり人との出会いです。今回の旅行中に出会った中国の方々は、私たちに本当に良くしてくれました。日中友好を促進する上で、こういった民間レベルの相互交流が本当に重要だと感じます。作文にも少し書きましたが、数年前までの、私の中国人に対するイメージは芳しいものではありませんでした。「中国」や「中国人」と聞いた場合に頭に浮かぶのが、日本における偏見に満ちた報道や、自らが仕事上接した犯罪者だったからです。しかし、現在、私が「中国」や「中国人」と聞いて頭に浮かぶのは、人民中国の皆様や旅行中に各地で交流した大学生たちなどの顔であり、彼ないし彼女らとの思い出です。残念ながら、今の日本には、以前の私のように、中国に関する偏った報道に触れたことなどから、中国に対するネガティブな先入観を抱いてしまい、中国人との積極的な交流を望まない人が大勢います。そういった人たちの大半は、中国に行ったこともなく、中国人とまともに交流したこともない人たちなのだと思います。逆もまた然りで、日本に対するネガティブな先入観を持った中国人についても同様なのでしょう。そして、こういった先入観ないし偏見は、日中両国にとってマイナス以外の何物でもありません。特に日本にとってのマイナスは極めて大きいと思います。

 私は、北京における展示会や、上海における高層ビル群を見て、中国の勢いに圧倒されました。また、上海における夕食の際、森ビルの星屋特別顧問が、「中国は、空高く昇っていく龍である。日本は、中国とうまく付き合い一緒に昇って行くのか、それともこのまま落ちていくのかという選択を迫られている」という内容のことをおっしゃっていました。まさにそのとおりだと思います。今後、数多くの日本人や中国人が、今回の研修旅行のようなイベントを通じて、お互いに対する先入観や偏見を捨て去ることを期待したいのですが、現実的には、こういったイベントに参加する意欲を有しており、かつ、実際に参加できる人の数は限られてしまうと思います。

 私は、これまでは、自分から周りの人々に対して、中国に関して積極的に発信するといったことを余りしてこなかったのですが、今回の研修旅行を終え、私の中に、今回の旅行中に得た経験を広めることなどによって日本における中国に対する先入観を是正していきたいという思いや、日中両国民の相互交流を促進するための活動に積極的に参加していきたいという思いが芽生えています。人々との出会いに加えて、こういった私自身の意識の変化が、今回の訪中で得た最大の収穫だと言えるのもかもしれません。

 

   

  

人民中国インターネット版

   

  

   

  

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