中国社会科学院「一帯一路」研究センター副秘書長 許文鴻=文
20年近い発展を経て、上海協力機構(SCO)は世界でもカバー地域が最も広く、人口が最多の地域的国際組織となった。長期的な発展から見て、金融分野での協力はSCO加盟国の間で現在および将来的に鍵となる重要な協力分野である。
SCO青島サミットによるSCOの金融分野での協力強化は、SCOのさらなる発展に極めて積極的な意味を持つことになるだろう。第一に、金融分野の協力の促進はSCOの経済貿易協力の絶え間ない深化、ひいては地域経済のモデルチェンジやグレードアップを推進し、融合強化が必然のすう勢となるだろう。二番目に、中国が力いっぱい推進する「一帯一路」イニシアチブの実施に大いに役立つだろう。三番目に、効果的に為替リスクを避け、人民元の国際的地位の上昇を促し、米ドルの地域経済に対する制約から脱却させるだろう。四番目に、SCO加盟国は反マネーロンダリングや反テロ融資、地域的国際金融センターの建設において相互援助、相互学習を行い、地域の経済や金融発展に共に寄与できるだろう。五番目に、危機が発生した時、SCO加盟国間の金融協力は地域全体の金融環境の安定性維持に役立ち、協調・一致した政策を取ることによって潜在的危機を防ぐことに役立つだろう。
人民中国インターネット版 2018年6月9日