一番感動した言葉

大連海洋大学 外国語と国際教育学院 英語19級 法羅蘭·阿合買提

 

最近、『カルテット』というドラマを見ました。『カルテット』は、それぞれの理由で集まった4人が「ドーナツホール」というカルテットを結成し、音楽の夢を追いかける途中で起こったことを語る物語です。誰の成長期にも、表に出されたくない傷が必ずあり、それを隠すために、人は嘘をつき、嘘で身を守ることを覚えます。4人の秘密は徐々に明らかになり、この4人は互いに支え合い、癒されながら友情を育んでいきます。

このドラマには、意味深いなセリフがたくさんあります。その中で一番私を感動された言葉は「泣きながらご飯を食べたことある人は、生きていけます。」です。この言葉を聞いた時、自分の高校時代の思い出がよみがえりました。

小さい頃から日本語に深い興味を持っていた私は、高校を卒業したら日本の大学に留学すると決めました。その夢を叶えるため、高校一年から日本語を習い始めました。私の故郷は本当に小さい町なので、日本語を教えてくれる先生を見つけることはとても無理でした。アニメ等を見て結構日本の言葉を覚えましたけれども、ちゃんと一から体系的に学ぶのはとても難しいことでした。それでも独学することに決めました。自分で単語や文法を暗記するのは確かに大変だったのですが、好きなことをやっていたので、疲れを感じず、逆に毎日楽しく勉強することができました。

しかし、留学試験の受験票を受け取って、夢にもう一歩近づいたと興奮していた時、親から突然、様々な複雑な原因で日本に留学できないと言われました。

少し大げさかもしれませんが、その時の私はあまりにもショックを受け、未来が見えなくなり、進んでいく方向も意欲も、全て失ってしまいました。しかし夢は破れてしまったけど、現実に向き合わなければならなかったので、諦めきれない夢を胸に、毎日毎日苦しくてなりせんでした。

そんな時に、その言葉を聞きました、「泣きながらご飯を食べたことある人は、生きていけます。」

その言葉を聞いた瞬間、泣きながらご飯を食べていた自分の姿が頭の中に浮かびました。涙と混ざったご飯は、喉を通すのも辛かったのですが、それでもがぶがぶ食べ、涙を拭いて頑張りました。諦めずに、「きっといつかできる」と思って一生懸命頑張りました。

「泣きながらご飯を食べたことのある人は、生きていけます。」この言葉に心を打たれ、深い感銘を受けました。私たちは人生100年時代を生きる若者です。夢が叶わずショックを受け、涙を流すこともあるでしょう。そんな時であっても、ちゃんとご飯を食べて心のエネルギーを回復し、情熱を燃やして、まっしぐらに夢に向かって進んで行きたいです。そうすれば必ず流した涙が力に変わり、輝かしい未来を切り開いて行けると信じています。

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