少年法にカバーされた「命」―『告白』の映画感想文

湛江高校2日本語クラス 詹韵琪

 

日本の映画といえば、『告白』という映画が一番印象的です。自分が見た映画の中で一番いいとは言えないが、ものすごく心に触れて深く考えさせる映画です。

  『告白』は、高校担任先生の森口悠子先生は娘が殺害された後、犯人の二人の生徒に復讐しようとすることから展開した話です。なぜ、そういう悲劇が起きたでしょうか。それは、少年法に保護された少年たち、命を軽視しているからだと思います。私達の回り、自殺をすぐ口に出したり、刑事責任を負わない年齢だと思い、他人の命を勝手に奪ったりする未成年がいます。

 人の命は一回きりです。この言葉は誰でも知っていますが、その中の真意は本当にわっかているのでしょうか。一時の怒りや悲しみから自分の命を絶つことにする若者は少なくありません。イギリスの「経済学者」の統計データによると、中国の青少年の自殺率はすでに世界一になったそうです。中国では、毎年約10万人の青少年が自殺し、2分間で自殺する青少年は2人で、自殺未遂は6人もいます。自殺はすでに中国青少年の順位の第二の死因になっています。タゴールの「教育の目的は人間に生命の息吹を伝えることだ」という言葉を思い出しました。現在の積み込め教育は、ひたすら成績を重視して、学生のメンタルヘルス教育と生命教育を無視して、一歩ずつこの結果に導いたのです。

 メンタルヘルス教育と生命教育の欠落により、刑事責任を負う年齢になっていない一部の青少年が他人の命を軽視し始めたのです。映画の中の渡辺修哉は自分の発明した財布の威力を試すために、森口悠子先生のただ6歳の娘恵美さんを自分の実験台にしました。結局、恵美さん財布の電力の強さで倒れてしまいました。その時、一緒に実験に参加した下村直樹は、恵美さんまだ死んでいないことが分かった上に、気絶した恵美さんをプールに投げ込みました。それで、恵美さんの命が奪われました。現実、天津市で14歳の祭という人は隣の10歳の女の子を残酷な手段で殺害しました。一つの若い命が消えてしまいましたが、少年法で、その張本人は3年間の労働教育だけで済みました。女の子のご両親に向かって、謝ることすらなかったのです。

 少年法(未成年人保護法)は、未成年たちの健康的な成長を保護するとともに、過ちを犯した未成年たちに、過ちを改めて再び社会に出る機会を与えるという役割を持っています。未成年の罪をカバーする傘になるべきではないと思います。

 少年法にある真意、未成年たちへの教育を見直さなければならないと考えています。未成年へのメンタルヘルス教育と生命教育を強化することは一刻の猶予も許されないと思います。少年法にカバーされた」をみんなきれいな花を咲かせるのではありませんか。

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850