オタク少年

喬志遠 上海科普教育促進中心

 

 最近、山名さんの漫画、『つぶらら』を読んだ。漫画の主人公、鈴置つぶらは、アイドルグループ「キャラメル☆エンジェル」の番組を見た後、アイドルの熱狂的なファンになった。しかし、クラスメイトはそんなことは知らず、つぶらをクールなキャラクターだと勘違いした。つぶらとクラスメイトの日常物語を見て、自分の思い出が次第に現れた。

 私はつぶらと同じ、マニアファンである。しかし、つぶらのようなアイドルファンではなく、アニメファンであり、いわゆる「オタク」である。しかし、高校時代の私は、クールなキャラクターだと見られなく、友たちが少なかった。

 2014年の夏休み、漫画オタクの友達三人と日本に行った。日本に二週間、滞在したのだが、毎日朝から夕方まで、秋葉原に巡礼に行った。結局、スカイツリーにも皇居にもディズニーランドにもいかず、日本食も1度しか食べず、インスタントラーメンを食べて節約し、マンガ、同人誌やゲームを買い、約15万円をかかり、まさに「爆買い」というべきである。

 オタクにとって私は、日本でオタク同士と触れ合った時、感動した。ある同人誌を買った時、その同人誌の作者は名刺をくれ、たくさん語ってくれた。その日本語は半分も理解できなかったが、彼の情熱を感じした。オタクたちはある意味で孤独な存在だから、同士と一緒にいる時、国籍や言語の差も構わず、アニメへの愛とを相手に示してさえできれば、満足した。やはり愛は心を繋がる糸である。政治が変わっても、経済が変わっても、愛は変わらないからです。

 今、世の中には中日について様々な議論が飛び交っているが、中日政府は今までもわだかまりがあるので、外交対策を積極的に推進できない。中国と日本の社会や文化は同じではない。でも、民間交流をきっかけにして、中日両方の共通の利益を確保し、ウィンウィンを達成したほうがいいと思っている。その外にも、私たちは、“理解し合うことだけではなく、不幸な歴史を未来への戒めに結びつける責任もある”と思っている。『つぶらら』の最後、鈴置つぶらは自分の努力を通じて、ローカルアイドルとして地味な営業を始めた。私たちの期待は、オタク同士の交流を通じて、日中関係を促進する人数が絶えずに増えることである。

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