人間の資格は何か

王文楽  寧波工程学院

 

「一体、生きている意義は何か?」

これは『人間失格』という本を読んだ私の脳内に浮び上がった疑問だ。

他人から見ると、主人公葉蔵は平凡で幸せな人生を過ごしていたものの、彼自分自身は人生が上手くいかないことに落胆し、沈んだ気持ちで毎日を過ごしていた。現実社会にも、数多くの「葉蔵」がいると思う。私もその一人だ。時には私も生活にがっかりして、未来を見られなくなってくる。

物心づいた頃から、父親や母親はよく喧嘩して、腹を立てて物を投げつけた。「行け」と母親は怒って大声で叫ぶこともあった。小さい私はに縮こまって、涙が絶えず出た。数年後、親はやっと離婚した。他の子供たちと違って、私は惜しいとは思わなくて、かえって解放感を感じた。ところが、なぜか心の中に何か欠けているような気した。学校で先生に自分紹介をさせられる時、私は両親を紹介するのが怖かった、どんな言い方がよいのかさっぱり知らなかったからである。

中学時代、私には仲のいい男の子が一人いた。が、あるクラスメートにはインターネットで私の悪口を書かれた。それから、ほかのクラスメートから異端児を見るような目で見られた。彼らの眼差しはまるで刀で、私の心や体を刺すようだった。仲間がおらず、周囲は敵ばかりのように感じた。学校の生活は苦しかったので、母親に転校したいと言ったが、断られた。「どうして誰も私を理解してくれないの?私は見放されたの?」との時の私はよく考えた。

だから、葉蔵の気持ちはちょっと理解できと思った。私も葉蔵勇気持っておらず人を信用することができなくなっていたからだ。自分世界で最低な人だ。なぜこの一生を続けなければならないのか分からなかった。

しかし「人生最高の友」と言える人に出会って最悪の状態が変わった。覚えている限りでは、あの頃は初めて長い間家を離れてい、新しい環境にれて、寂しくて、体の調子も良くなかった。しかし、あの日はいい天気で、風も優しい人間のようだった私は友達とスーパーへ一緒に行くという約束していた。買物した後で、友達は私に言った。「普段よく食べて、生活の中で自分にそんなにストレスをかけないほうがいいよ。あなたはただ女の子なんだから!」それを聞いて、私の心は冬の太陽の下の雪のよう溶けた。それ、良い友達の役割がこんなに大きいこと気付くことができたそれだけでなく、生きている意義をだんだん見つけていくことができるようになった

誰でも葉蔵のようになる可能性がある。大きな世界で自分を失って、自分の意義を探している。人生は誰にとっても、大変苦しいのだ。いろいろな困難とひどい目に遭ったら、運命に屈してしまうこともある。ただし、誰も葉蔵なのではない。幸せな私は愛と呼ばれる薬治療された。長い人生において苦しい時は短い。人間は愛という人間同士の美しき絆のために生きていると、私は分かっている。

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850