劉雯雯 青島農業大学

小学生の頃から今までずっと日本のアニメに夢中になっています。次元を超えたアニメの力が、いつも私を励ましてくれています。
近年、私を励まし続けてきたのは、小説をもとに作られた『風が強く吹いている』というアニメです。
監督である父の訓練方法を否定するため、主人公・清瀬灰二は、監督の荒々しい訓練方法に反対し、陸上部をやめました。それで、彼は、天才ランナーである蔵原走と、陸上の素人八人と一緒に寛政大学で陸上部を作りました。性格が異なっている部員たちが箱根駅伝を目指し、鬼の訓練を始めました。最後、このチームは優れた成績を上げることはできませんでしたが、自分の心の壁を破ることができました。病気になっても命をかけて走ったり、足の指が出血したのも気づかずに、最後まで完走したり、100パーセント負けるとはっきり分かっていても、天才選手の背中を一生懸命追いかけたりしている部員たちの姿にすごく感動させられました。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』に、「人間の讃歌は『勇気』の讃歌!人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさ!」という話があります。この「勇気」は、自分を超えることだろうと思います。陸上部の皆さんは、自分の限界に挑戦する勇気があります。彼らのおかげで、私も自分を超える勇気を持つことができるようになりました。
私は以前、短気な人でした。寂しさが怖いとか、失敗が怖いとかいう理由で、途中でやめてしまったことが多かったです。大学入試を受ける前に、突然勉強する気がなくなりました。一生懸命に頑張っても、いい結果が出ないことが怖かったし、毎日勉強してばかりいて、とても寂しかったからです。その間、とても苦しかったです。両親や先生の切実な期待とともに、未来の不確実性への恐れもありました。そんな時に、偶然『風が強く吹いている』というアニメを見ました。「どうして、彼らは成果があげられないとわかっていても、あんなに頑張ることができるの?どうして彼らは辛い長距離走が我慢できるの?」その頃の私は、どう考えても、よくわかりませんでした。今、私は大学三年生です。そのごろのことを思い出し、大学入試の点数まで覚えていないと気づいて驚きました。ところが、高校時代に抱えた問題や同級生のくれた飴や先生の懇切な教えなど、まだしっかりと覚えています。母の作ってくれた料理の美味しさも、父の言ってくれた冗談の面白さも忘れていません。あの部員たちがどうしてあんなに頑張っていたのか、ふと分かりました。努力そのものに価値があり、結果はただ錦に花を添えるような存在ではないでしょうか。今の私は、勉強でも、仕事でも、やり甲斐があることなら、ぜひ精一杯頑張りたいです。そうしたら、どんな結果になっても怖くありません。
陸上部の皆さんは、本当に私を励ましてくれました。結果が良かろう、良くなかろう、自分を超えれば、誰でもヒーローになれると思います。