楊蔚彧 華東師範大学
2019年の一番人気があった日本アニメはなんだろう?
「やはり『鬼滅の刃』だ」と答えた人が少なくないのではないかと思う。去年、大学の専門として日本語を学び始めた時、私も日本人の友達から勧められて、一気に見終わった。冬休みにもう一度見てから、いろいろな感想が出てきて、まとめて書いてみようと思う。
『鬼滅の刃』の中で貫いている筋は、主人公の炭治郎が鬼と化した妹を人間に戻す方法を探すことだ。炭治郎と禰豆子の兄妹の絆に感心させた人が多いと思っている。私にとって、最も感動的な場面は、神回という19話の「ヒノカミ」じゃなくて、23話の鬼の禰豆子は不死川から三本さされていたが、目の前に血まみれの腕を突き出されたが、人間として家族と過ごしていたこと、炭治郎が自分のため一生懸命頑張っていたことを思い付き、強い精神力を起こし、鬼の本能を抑えてかまなかったことだ。これを見て、思わず涙が流れてしまった。
炭治郎と禰豆子だけではなく、自分の家族、家人とする人のため運命と戦うキャラクターもいっぱいある。鬼の累さえ「家族の絆」をほしがっている。日本のドラマや映画などでよく映える主題は、家族を大切し、家人を守ることと気づかずにいられなかった。このような人間関係も微に入り細を穿って表現できる。例えば、胡蝶しのぶはなくなったお姉さんのため、いつも笑っている。心に響く細部もとても日本らしいと感じさせている。
もう一つ気が付いたのは、炭治郎が他の隊員と最も違っているところは敵である鬼に同情を持つことだ。鬼になっても正気がある禰豆子の影響かもしれないが、自分生まれつきの善良だといったほうが適当だと思う。「鬼も人間だった」「鬼も悲しい過去を抱えている」という気持ちをよく分かっていて戦うと、鬼としても彼の優しさに包み込んできた。
私は最初とても分かりにくかった。鬼は人間を殺す、人間を喰う悪魔であるではないか。許されないことをしたら殺す理由が完璧ではないか。
でも、すぐその中に込んでいる日本人の気持ちを分かった。加害者でも被害者でも、命は平等で神聖なことである、誰も勝手に奪うべきではない。悪にむしばまれる鬼は別の話だが、でも刀が落ちる時、心の中も「安らかに眠れ」というお祈りを捧げたのは本物の人間性だと思う。
『鬼滅の刃』は素晴らしい物語とテーマが伝えられたからこそ人気が広まった。私はこのアニメから見た様々な日本文化が、これから日本語を勉強する時、よく生かしたいと思う。もっと日本アニメを見て日本文化をたくさん知って欲しいと思う。