社火


春節期間中、大明宮遺跡公園の前で、にぎやかな音楽に合わせてパフォーマンスを行う社火芯子のチーム

  毎年の春節(旧正月)の期間中、西安各地の廟会は正月気分を盛り上げる。秦腔、西安鼓楽、色とりどりのちょうちん祭りのほか、人々は「社火」という伝統行事を見ることができる。社火は上古の時代に、人々が豊作を願ったり、鬼や疫病を払ったりするための行事から生まれてきたものだという。形式は地域によって異なるが、主に高足踊り、獅子舞、龍踊り、秧歌などがある。

  西安社火の独特なパフォーマンスの一つに「芯子」がある。4、5歳の子どもを歴史や演劇、民間説話に登場する人物に扮装させ、下半身を「芯子(鉄製のからくり)」にしっかりと固定し、たくましい大人の男性が「芯子」を担いで歩く。仕掛けが裾に隠れているため、遠くから見ると子どもが空を舞うような、迫力のあるパフォーマンスとなる。