新疆で「コールド」な資源がますます「ホット」に

 

新疆可可托海国際スキーリゾートでスキーを楽しむスキーヤー(画像提供新疆文化観光庁)

 

新疆維吾爾(ウイグル)自治区阿勒泰(アルタイ)地区は冬になると一面の銀世界になる。2022年北京冬季五輪の開催をその勢いとして、第15回新疆冬季観光産業交易博覧会(以下、「新疆冬博会」)1127日、アルタイ地区の富蘊(コクトカイ)県で開幕した。中国新聞網が報じた。

2006年から始まった新疆冬博会は今年で15回目を迎えた。当初は会場1ヶ所のみでの開催だったものの、今では全ての地州市が参加するようになっているほか、他の省区と連携し、ユーラシア諸国が参加するようにもなるなど、新疆の「氷と雪が繋ぐ縁」における重要な窓口となっている。新疆は豊かな氷雪の資源を活用し、ウィンター観光やウィンタースポーツ、ウィンター設備産業などの発展に取り組んでおり、こうした「コールド」資源が今や、日に日に「ホット」になっている。

新疆可可托海国際スキーリゾートの9キロにわたるロングコースを、四川省から来た「00(2000年以降生まれ)」の男性王騎さんは雪を蹴散らすように仲間と一緒に颯爽と滑っていた。「101日にここに来た。来年の4月末までここにいる予定。ここは雪のシーズンが長く、雪質もいい。中国で圧雪された最も長いコースがここにあり、アルペンスキーやクロスカントリースキーも楽しめる」と王さん。

同自治区には現在、スキー場が58ヶ所あり、各地州市に分布。烏魯木斉(ウルムチ)のウィンター観光の集散地となっている。そして、天山北坡ウィンター観光ベルトやアルタイ山ウィンター観光ベルトの発展の構造が構築されている。

アルタイ地区コクトカイ県体育館の室外スケートリンクでは、アマチュアアイスホッケー選手の唐加爾克君(16)が防具を着用して、チームメイトと白熱した練習を繰り広げていた。そして、「以前はアイスホッケーのことを全然知らなかった。アイスホッケーチームに入って、練習したり、試合に出場したりするうちに、体も丈夫になったほか、友達もたくさんできた。チームに入ってもう6年になる」と話した。

雪の資源が豊かなアルタイ地区は近年、ウィンタースポーツの発展に力を入れている。2014年、コクトカイ県は同自治区で最初にアイスホッケーの発展に取り組み始めた。同県のアイスホッケーのほか、アルタイ市もスキーを小中高校の体育の授業に導入した中国で初の都市となり、多くの学生がスケートやスキーを楽しんでいる。新疆体育局の一級巡視員賈爾肯·賽依提氏は、「当自治区は現在、学校にウィンタースポーツを取り入れる事業を展開している。第14次五カ年計画(202125年)期間中、自治区全域でウィンタースポーツをその伝統や特色とする学校を300校以上まで増やす計画」と説明する。

「人民網日本語版」2021121

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