文明の心は平等と包摂性にあり

 

5月15日午前、アジア文明対話大会が北京で盛大に幕を開けた。「アジア文明の交流相互参考と運命共同体」をテーマに、アジア47カ国及び世界各地から訪れたゲストが一堂に会し、文明の交流と相互参考を深めた。習近平国家主席は開幕式に出席し、基調演説を行った。

アジアは人類文明の重要な発祥地であり、四大文明を生んだ歴史ある国のうち3つはアジアに位置する。数千年の発展の中で、アジアは豊富で多彩な文明を形作り、そしてこれらの異なる文明は古代よりシルクロードや香料の道など古くからの商業ルートを通じて交流と相互参考を行い、さらにはそれぞれの文明の発展を促進してきた。現代社会において、科学技術の進歩によって異なる文明間の距離が縮まり、各国の科学技術、教育、文化、医療衛生、民間交流などの領域における協力が盛んになり、文明の交流と相互参考の方法や形式が発展した。文明の交流は世界に調和と進歩をもたらしているのだ。

しかし、人類社会にはさまざまな傲慢や偏見も存在しており、一部の人々は自らの文明が最も優れていると考え、「文明の衝突」に執着し、他の文明を否定したり、作り変えようとしたり、取って代わったりしようとして、ついには戦争や災難を引き起こした。目下、このような「文明の衝突」を吹聴する人々は依然として存在し、平和と発展という2つの世界の主流に破壊をもたらした。このような背景下におけるアジア文明対話大会の開催は極めて貴重なものとなっている。

人類は運命共同体である。異なる文明は交流と相互参考を通じて、長所を取り入れ短所を補うことで、人類運命共同体の旺盛な生命力を保つことができる。異なる文明は平等と包摂性の心を持つことで、真の交流と相互参考、長所を取り入れ短所を補うことが成し遂げられる。まさに習近平国家主席が開幕式で語ったように、いずれの文明も自己を育んだ土地に根ざしたものであり、一つの国家、一つの民族の非凡な知性と精神的追求が凝縮しており、すべてが自身の存在する価値を有している。人類には肌の色や言語の違いがあり、文明もまた色とりどりの美しさの違いがあるだけで、そこには決して優劣はない。

悠久の人類文明の歴史、および未だ途切れたことのない中華民族の文明が既に明らかにしているように、文明は時代とともに歩み、時代の精髄を常に取り入れることが必要だ。今回の大会における文明の交流と相互参考、およびここから切り開かれていく文明の交流と相互参考が文明発展の原動力を加え、文明進歩の源泉を活性化し、恒久的な魅力に富んだ文明の成果を絶えず創造できると確信する。

 

「北京週報日本語版」2019516

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