第5回アジア相互協力信頼醸成措置会議（CICA)サミットが現地時間15日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれました。席上、習近平国家主席は「アジアの安全・発展の新局面を共に切り開こう」と題する基調演説を行い、「相互尊重と相互信頼、安全と安定、発展と繁栄、開放と包摂、協力と革新を併せ持ったアジアを構築しよう」と呼びかけました。

習主席は「今年5月のアジア文明対話大会で形成された共通認識を実行に移し、平等、相互学習、対話および包摂的な文明観を樹立し、理論や制度、科学技術、文化など各分野におけるイノベーションに力を注ぎ、アジアが直面する難題の解決に役立とう」と示しました。

そして、「中国は終始アジア各国との友好的な善隣関係の発展を堅持している。アジアという大家族の一員として、また、国際社会における責任ある大国として、中国は引き続き世界平和の建設者、グローバル発展の貢献者、国際秩序の維持者としての役割を務め、新型の国際関係や人類の運命共同体の構築を促していく」と重ねて表明しました。

さらに、「対外経済貿易の往来における諸問題について、各側は相互尊重の精神に則り、平等な対話と協議によって、国際関係の準則と多国的貿易規則を踏まえながら適切に取り扱っていくべきだ」と呼びかけました。

参加各国は習主席の演説に同意し、引き続きアジアの実情に合わせてアジアの相互協力信頼醸成プロセスを促進し、関連措置を形にして、共同・総合・協力・持続可能な安全を求め、文化多様性を尊重することで考えが一致しました。

「中国国際放送局日本語版」　2019年6月16日