耽美的な作風の中国のトレンディドラマ『五星大飯店（ファイブスター・ホテル）』が、今年ＮＨＫで放映されるという。ベストセラー作家・海岩氏の脚本によるもので、これまでにも彼の小説の多くがドラマ化されている。いずれも高い人気を博し、「海岩劇」と呼ばれている。

「海岩劇」は、いずれも耽美的な恋愛や複雑に錯綜した事件を中心にストーリーが展開する。「五星大飯店」もこのラインを引き継ぐものである。貧しい出自の主人公・潘玉竜はホテルマネージメント専攻の大学生。初恋の相手でダンサーの湯豆豆に支えられながら、大学を卒業すると五ツ星の高級ホテルに就職したが、ひょんなことから韓国・時代社の総裁令嬢、金志愛のコンシェルジェとなる。潘玉竜は複雑なビジネスがらみのトラブルや、もつれた愛憎の渦中に巻き込まれ……。

これまでの「海岩劇」はいずれも、新人俳優たちをスターダムに押し上げた。今回、主役の潘玉竜を演じた張峻寧も「売れっ子俳優」となり、注目が高まっている。彼が主演した他のテレビドラマの海外放送権を、積極的に買っている海外の会社も少なくないという。日本の木村拓哉、韓国のペ・ヨンジュンに続くアジアのスターなるのではと期待されている。

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