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『戦後の日本文学史論』

李徳純 著

本書は、日本の戦後文学に関する研究書籍である。作者の李徳純氏は、中国日本文学研究会副会長、中国社会科学院の日本文学の専門家である。本書は、中国の研究者の視点による日本の戦後文学の変遷、各種の文学流派の形成、その発展と特徴についての系統的紹介であり、川端康成、大江健三郎、村上春樹などの代表的作家の作品と思想について評価と分析を行っている。日本の戦後文学の研究者および日本の現代文学に興味を持つ読者にとって、本書は得難い佳作といえるだろう。(鳳凰出版メディア集団譯林出版社 2010年8月出版)

 

李徳純略歴

 

1926年遼寧省大石橋西江塔寺村生まれ、1944年、日本の東京第一高等学校(現・東京大学教養学部)留学、文学専攻。1946年、中国東北大学イギリス文学専攻。

外交部アジア司職員、中国社会科学院外国文学研究所特約研究員、日本大学芸術学部客員教授、研究員、東京大学教養学部比較文学研究室研究員、中国日本文学研究会副会長、中国翻訳協会第一次理事、文学芸術委員会委員などを歴任。

これまでの著作に「戦後日本文学浅見」「戦後日本文学」「美・愛・死──日本文学論」、日本語で書いた小説に「赤い鼻緒」、論文「大江健三郎論」は、中国中日関係史学会第一回優秀論文名誉賞受賞。そのほかの論文は、日本の「文学」「新潮」などの文学雑誌および「朝日新聞」「読売新聞」などに発表されている。

 

 

人民中国インターネット版 2010年8月31日

 

 

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